知覚過敏への対処法


前回は知覚過敏の原因についてお話ししました。

本日は対処法についてお話ししたいと思います。

 


知覚過敏の原因についておさらい


〇象牙質の露出による知覚過敏

  • ・歯ぎしり食いしばり
  • ・不適切な歯磨き
  • ・食べ物に含まれる酸が歯のエナメル質を溶かし、歯の象牙質が露出する
  • ・歯の破折

 

〇象牙質の露出以外による知覚過敏

  • ・虫歯の治療後
  • ・ホワイトニング

 


知覚過敏への対処法


  • ・フッ素塗布

フッ素は歯の再石灰化を促進させる作用があります。

再石灰化とは虫歯になっていない歯の表面の修復のことです。

再石灰化が行われる際、フッ素も歯の表面に取り込まれ、より強い歯の表面を作ることができます。

知覚過敏のある部位にフッ素を塗布すると、フッ素が取り込まれ、外からの刺激を遮断します。

  • ・知覚過敏用歯磨剤の使用

知覚過敏用歯磨剤には硝酸カリウム、乳酸アルミニウムという成分が配合されています。

二つの成分はともに知覚過敏の症状を抑えてくれますが、硝酸カリウムは「即効性」、乳酸アルミニウムは「持続性」と効果の出方に違いがあります。

知覚過敏用歯磨剤は長く使い続けることで効果を発揮します。

使用しなくなると知覚過敏の症状が出てくることがあります。

 

  • ・知覚過敏の薬剤の塗布

露出した象牙質を薬剤で覆うことで症状を改善する方法です。

一度の塗布で症状が改善される場合もありますが、何回か塗布しないと効果が得られない場合があります。

また、歯ブラシなどで塗布した薬剤がすり減り数ヶ月で効果がなくなることが普通です。

 

  • ・コンポジットレジンによる被覆

咬合性外傷や不適切な歯磨きなどで歯茎付近がすり減ってしまい欠損がある場合、すり減ってしまったところにコンポジットレジンを充填し、象牙質を覆う方法です。

詰め物の劣化により歯との境目に段差ができ二次虫歯のリスクが生じたり、歯肉炎を引き起こしたり、詰め物自体が剝がれる可能性があるため注意が必要です。

 

  • ・抜髄処置

上記の方法で症状が改善しない場合や、症状を完全になくしたい場合に行います。

神経をとると、歯の寿命がは短くなります。

神経をとるかどうか、は慎重な判断が必要になります。

 


歯ぎしり・食いしばりへの対処法


  • ・マウスピースを使用する

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行ってしまいます。

夜寝るときはマウスピース(ナイトガード)を使用して歯や顎への負担を減らしましょう。

市販のものでなく、歯科医院で型取りを行って製作するものを使用することをお勧めします。

  • ・ストレスを溜めない

ストレスと歯ぎしり食いしばりは関係していると考えられています。

こまめなストレス発散を心がけましょう。

 


不適切な歯磨き


かたい歯ブラシや、力が強すぎると歯が削れてしまいます。

普通のかたさの歯ブラシで、優しく丁寧に磨くよう気を付けてください。

 


食べ物に含まれる酸が歯のエナメル質を溶かし、歯の象牙質が露出する(酸蝕歯)


エナメル質は一度失うと元には戻りません。

酸蝕歯にならないよう、進行しないよう気を付けることが重要です。

  • ①酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぐ
  • ②酸性飲食物をだらだら食べたり飲んだりしない
  • ③寝る前には酸性の飲食物を控える

など気を付けてください。

酸蝕歯になってしまった場合は、フッ素塗布や、詰め物、被せものを行います。

 


虫歯の治療後


しばらく経過を見て知覚過敏がなくなることもあります。

しかし痛みの様子によっては神経を取り除く処置が必要になります。

 


ホワイトニング


知覚過敏の症状が強く出るときは、ホワイトニングを中断、中止して様子をみます。

家庭で行うホームホワイトニングの場合、1~2日間ホワイトニングを中断すれば症状は消えます。

オフィスホワイトニングも施術後1~2日で症状は落ち着きます。

 


まとめ


知覚過敏で痛みを感じると、痛みをなくすことは大切です。

しかし、その知覚過敏を引き起こした原因に対してのアプローチも大切です。

「しみるな」、「いたいな」と感じる方はお気軽にご相談ください。