こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。
補綴治療とは、虫歯やケガなどで欠けたり失ったりした歯を補うための治療のことです。治療方法はいくつかあり、治療内容や費用、治療期間も大きく異なります。
今回は、補綴治療の種類や選び方、メリット・デメリットなどについて解説します。歯を補う治療を受けるかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
補綴治療とは
補綴(ほてつ)治療とは、虫歯やケガなどで歯を失った部分に、人工的な歯を補う治療のことです。治療には、おもに入れ歯・ブリッジ・インプラントの3つがあります。
それぞれメリット・デメリットがあり、費用も異なりますので、自分にあった治療方法を選択することが大切です。
補綴治療の種類
ここからは、補綴治療の種類ごとにメリット・デメリット、費用の目安などについて解説します。
入れ歯
部分的に失った歯を補うための治療のひとつとして、部分入れ歯があります。部分入れ歯は、床と呼ばれる人工の歯ぐき、義歯、クラスプと呼ばれるバネの3つからなり、バネの部分を失った歯の両サイドの歯にひっかけるようにして取り付けます。
保険適用の部分入れ歯であれば、2週間~1ヵ月程度で完成することが一般的で、寿命は4年~5年程度です。
部分入れ歯の費用は、失った歯の位置や本数によっても異なりますが保険適用であれば3,000円~1万5,000円が目安です。保険適用外の部分入れ歯の場合には、10万~50万円ほどかかることもあります。
入れ歯のメリット
入れ歯のメリットは、健康な歯を削らずに装着が可能なことです。また、多くの歯を失った場合でも対応できることは入れ歯のメリットといえるでしょう。
早ければ2週間程度で完成するため、できるだけ早く歯を補いたい方にも選ばれています。
入れ歯のデメリット
部分入れ歯は、失った歯の両サイドの歯にバネを引っかけて装着します。そのため、支えとなる歯に負担がかかることはデメリットのひとつです。
ブリッジやインプラントに比べて、装着時の違和感を覚えやすい点も挙げられます。また、保険適用の治療では装着時にバネが目立ちやすいです。見た目を重視する方は、自費診療での治療を検討する必要があります。
ブリッジ
ブリッジとは、失った部分の両サイドにある歯を土台として、橋をかけるように人工歯を装着する方法です。歯を1~2本失った場合でも、両サイドの歯がしっかりしていれば選択可能です。寿命は7~8年程度ですが、両隣の健康な歯を削る必要があります。
ブリッジは保険適用内での治療が可能です。例えば、前歯1本の欠損で土台となる両サイドの歯を含めて3本分の人工歯を装着する場合には、約2万~3万円かかります。その他に初診料や再診料、レントゲン代、調整代などのさまざまな費用が発生します。
自費治療を受ける場合には、選ぶ素材によっても費用は異なります。1本の欠損を補うために5万~15万円ほどかかります。自由診療の場合、レントゲン代や調整代などの諸費用が金額に含まれていることもあるので、治療を受ける予定の歯科医院へ確認するとよいでしょう。
ブリッジのメリット
ブリッジは、入れ歯に比べれば噛み心地の違和感が少ないといわれています。また、保険適用内での治療が可能です。
ただし、保険適用の治療では使用できる素材が限られているため、見た目の違和感を軽減したい方は、保険適用外の治療を選択する必要があります。保険適用外であれば、オールセラミックやハイブリッドセラミック、メタルボンドといった審美性に優れた素材を使用可能です。
ブリッジのデメリット
ブリッジのデメリットは、土台とする健康な天然歯を削らなければならないことです。
また、独立した歯根を埋め込むインプラントとは異なり、歯を失った箇所には歯根が存在しません。そのため、咀嚼の刺激が顎の骨に伝わらず、骨が少しずつ痩せていくことが考えられます。
インプラント
インプラントとは、顎の骨に直接人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上にアバットメントと呼ばれる被せ物の土台と、被せ物(上部構造)を取り付ける治療です。入れ歯やブリッジとは異なり1本1本独立するため、自然な噛み心地や見た目が得られるのが特徴です。
インプラント治療にかかる費用の目安は、1本あたり35~50万円程度です。
インプラントのメリット
インプラントのメリットは、天然歯に近い違和感のない噛み心地が得られることです。また、見た目もほとんど違和感なく、きれいに仕上がるため、審美性を重視したい方にも選ばれています。
さらに、ブリッジや部分入れ歯のように隣り合う歯に負担をかけない点も、インプラントのメリットのひとつです。他の補綴治療と比べて寿命も長く、一度埋入すればメンテナンス次第では10年以上使用できるといわれています。
インプラントのデメリット
インプラントは保険適用外の治療ですので、入れ歯やブリッジに比べて費用が高額となることはデメリットといえるでしょう。また、インプラント治療では人工歯根を埋入するために手術を行います。
治療は段階的に行われ、顎の骨と人工歯根が結合するための待機期間も必要となるため、他の補綴治療に比べて治療期間が長くなります。治療期間の目安は、3ヵ月~1年ほどです。
補綴治療の種類の選び方
補綴治療は、治療の種類によって見た目や噛み心地、周囲の歯への負担、寿命、費用などが異なります。治療にかかる期間も異なりますので、患者さま自身が最も重視することによってベストな選択は変わってくるでしょう。
例えば、できるだけ早く歯を補いたいという方は、保険適用の部分入れ歯であれば早ければ2週間程度で治療が完了します。噛み心地や審美性を重視したい方は、治療にある程度の期間がかかりますがインプラントが適しているかもしれません。
まずは、ご自身が補綴治療に求めるものを明確にしたうえで、治療を検討する必要があります。補綴治療についての疑問や不安などがあれば、まずはご気軽に歯科医院へご相談ください。
補綴治療のメリット・デメリット
失った歯を補うために治療を受けるべきか悩んでいる方もいるでしょう。ここでは、補綴治療のメリット・デメリットについてみていきましょう。
補綴治療のメリット
補綴治療のメリットは、以下の通りです。
見た目を改善できる
補綴治療を受けるメリットとして、見た目の改善が挙げられます。特に、前歯など人目に触れやすい部分の歯を失った場合には、日常生活に影響が及ぶ可能性も考えられるでしょう。
補綴治療を受ければ、見た目を気にすることなくこれまで通りに生活できます。
口腔機能の改善
歯を失った状態では、噛みにくさや発音のしにくさを感じることもあるでしょう。特に、歯を失って噛む力が低下すると、食べ物が飲み込みにくくなったり食べカスが口腔内に蓄積しやすくなったりします。
その結果、虫歯や歯周病を引き起こす原因となることも考えられるため、早めに対処するのが理想です。
歯並びの保持
歯を失った場合、その部分のスペースに周りの歯が移動しようとします。その結果、歯並びが徐々に乱れることが考えられます。周囲の歯の健康や歯並びの保持のためにも、補綴治療は重要であるといえるでしょう。
補綴治療のデメリット
補綴治療のデメリットは、以下の通りです。
費用がかかる
保険適用される治療もありますが、見た目や噛み心地などを重視する場合には保険適用外の治療を受ける必要があります。治療方法によって費用に幅がありますので、予算に合った治療を選ぶ必要があるでしょう。
周囲の歯に負担がかかることがある
部分入れ歯やブリッジでは、失った部分の歯と隣り合う歯を利用して歯を補います。ブリッジの場合には健康な天然歯を削る必要もあるため、事前にしっかりと説明を受け、納得した上で検討することが大切です。
治療完了までに期間がかかる
保険適用内の部分入れ歯なら最短2週間程度で治療が完了することもありますが、インプラント治療では3ヵ月~1年程度かかる可能性があります。接客業の方や就職活動、写真撮影等でできるだけ早く歯を補いたい方にとっては、治療期間が長く感じるかもしれません。
まとめ
補綴治療には、部分入れ歯・ブリッジ・インプラントの3種類があります。部分入れ歯やブリッジは保険適用内で治療が受けられますが、見た目や噛み心地を重視したい場合には保険適用外で治療を受ける必要があります。
また、より自然な見た目や噛み心地が得られるインプラント治療は保険適用外となりますが、メンテナンス次第では10年以上ももつといわれています。
それぞれの治療にメリット・デメリットがありますので、ご自身に合った治療を検討してみてください。
補綴治療を検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。
当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科など、さまざまな分野に力を入れています。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせもお待ちしております。