以前「歯の色と着色について」では着色、変色の原因による対応法についてお話しました。
今回はその中でも「ホワイトニングについて」お話したいと思います。
目次
目次
1.ホワイトニングについておさらい
ホワイトニングは内因性の変色の中でも、加齢による変色に特に効果が得られます。
・病院で行うオフィスホワイトニング
・自宅で行うホームホワイトニング
・病院・自宅両方で行うデュアルホワイトニング
と種類があります。
2.オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの共通点
・加齢により変色した歯を白くすることが出来る。
着色汚れなどによる変色には効果がありません。詳しくはこちら
・嗜好品(コーヒー・紅茶・タバコなど)の摂取の頻度や、時間の経過によって色の後戻りが起こる
・元々の歯の色によっては効果が得られにくいことがある。
・詰め物、被せ物の色は変える事ができない。
ホワイトニング前に虫歯の治療を行う場合は、あらかじめ明るい色の詰め物を行ったり、以前治療した部位はホワイトニング終了後に詰め物をやり直すことも可能です。
・虫歯があるときはご希望のタイミングでホワイトニングが行えない事がある。
歯に亀裂や虫歯があると、ホワイトニングの薬剤がその部分を通って象牙質に浸透し神経まで刺激を与えることがあります。
強い痛みがでたり、虫歯や歯周病の悪化につながることがあります。
なるべく、虫歯の治療を行ってからの施術をお勧めいたします。
3.オフィスホワイトニングについて
歯科医院で専用の薬剤を使用して行います。
ホームホワイトニングより強い漂白作用のある薬剤を使用します。
①メリット
・一回の施術で歯の色の変化を実感できる
施術一回は60~90分程です。
・ご自身で施術する手間が無い。
歯科医院にて歯科衛生士が安全に配慮し施術を行います。
②デメリット
・ホームホワイトニングに比べ知覚過敏症状が出やすい。
病院にて行うため、知覚過敏症状が出た場合もすぐ対応ができます。
・色の後戻りが早く起こることがある。
オフィスホワイトニングの薬剤には過酸化水素が含まれています。
過酸化水素は歯に塗られた瞬間から漂白を始めるほど即効性の高い成分です。主に歯の表面を白くする薬剤です。
即効性が高いため後戻りも早く起こりやすいと言われています。
4.ホームホワイトニングについて
型取りを行い各々の歯に合うマウスピースを製作します。
ホワイトニングのジェルを注入したマウスピースを1~2時間装着し歯を白くします。
マウスピースを外した後は、しっかりうがいをして薬剤を落としましょう。
長時間作用させると知覚過敏症状が出るリスクが上がります。
①メリット
・白さをご自身でコントロールすることができる。
希望の白さに到達したらホワイトニングをストップ。
色戻りやさらに白くしたい場合はホワイトニングを再開することが可能です。
また、一度トレーを製作すればジェルを購入することでホワイトニングを継続することが可能です。
・知覚過敏症状が出にくい。
ホームホワイトニングのジェルに使用されている過酸化尿素という薬剤はゆっくりと漂白を行う薬剤です。
ゆっくり作用するため、知覚過敏症状もでにくくなります。
・奥歯までまんべんなく白くすることができる。
マウスピースの奥歯までジェルを注入することで奥歯の漂白も可能です。
・後戻りがおこりにくい
ゆっくり漂白を行うことで、歯の内部から漂白を行えます。そのため、後戻りも起こりにくくなります。
しかし後戻りしてしまった場合でも再開することで、白さを取り戻せます。
また、ホワイトニングを行い始めて日が浅いと後戻りは起こりやすくなるため、しばらくは継続して行うことをお勧めします。
・好きな時間、場所で行うことができる
ご自宅や夜間のリラックスタイムに限らず、通勤中や日中のお仕事中、マウスピースを装着できれば、どこでもホワイトニングが行えます。
②デメリット
・効果を実感できるまで時間がかかる。
ホームホワイトニングのジェルに使用されている過酸化尿素という薬剤はオフィスホワイトニングに比べ漂白作用は弱いです。
そのため色の変化に気が付けるようになるまで早くても2週間ほどかかります。
また、毎日継続する必要があります。
・ご自身での準備が必要
ホワイトニング前には必ず歯磨きが必要になります。
また、最初はマウスピースにジェルを入れるのも難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単な作業です。
5.まとめ
コロナによる行動制限も緩和され、マスクの着用も自身の判断によるものとなりました。
現在は花粉もありまだマスク需要も高いですが、徐々にマスクを外す機会も増えてくると思います。
その前にホワイトニングで白く輝く素敵な笑顔を手に入れるのはいかがでしょうか?