こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。
「最近、自分の口の臭いが気になる」「家族に口臭を指摘された」など口臭に関する悩みを抱えている方は多いでしょう。市販の口臭アイテムでは一時的にしか改善できず、時間が経過すると再び口臭が気になるようになります。
では、口臭は病院で治療できるのでしょうか。何科を受診すべきかも気になるところです。
今回は、口臭は病院で治療できるのか解説します。口臭治療の方法や治療の流れ、費用などについても解説しますので、口臭にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
口臭は病院で治せる?
口臭に悩んでいる方のなかには、病院で治療できるのか気になっている方もいるでしょう。
口臭は病院で治すことができます。なぜなら、口臭の原因は病気や心理的なことが関係していることが多いからです。病気や心理的なことが関係している場合、根本の原因から病院で治療すれば口臭の改善が期待できます。主な口臭の原因についてみていきましょう。
生理的口臭
起床時や空腹時、緊張時には口臭がきつくなりやすいです。これは、唾液の分泌量が減少することで細菌が増殖することが原因です。また、加齢に伴い唾液の分泌量は減少します。これが口臭の要因になることもあるでしょう。
病的口臭
虫歯や歯周病などの口腔内の病気が原因で口臭が発生することもあります。また、呼吸器や消化器、肝臓、鼻に疾患がある場合や、糖尿病の場合も口臭が症状のひとつとして現れることもあるでしょう。
外因性口臭
においの強い食べ物を食べると口臭がきつくなることがあります。お酒やタバコなどが原因で口臭が発生することもあるでしょう。外因性の口臭は一時的なもので、時間が経過すれば改善されます。
また、タバコは歯周病を引き起こす原因でもあります。歯周病が進行すると口臭がきつくなることもあるのです。
心理的口臭
自分自身の口臭を必要以上に気にして口臭が強いと思い込んでしまうこともあります。これは、自臭症とも呼ばれる精神疾患のひとつです。また、ストレスや不安が原因で口臭が発生することもあります。
口臭を治すには何科の病院を受診するべき?
口臭は病院で治せますが、何科の病院を受診すべきか悩む方もいるでしょう。口臭は原因によって選ぶべき病院の科が異なります。
歯科医院
口臭の原因は、虫歯や歯周病など歯科領域にあることが多いです。そのため、まずは歯科医院を受診して口腔内の状態を確認してもらいましょう。
歯科医院では虫歯や歯周病の治療だけではなく、歯のクリーニングやブラッシング指導も受けられます。日常のケア不足が口臭を招いている可能性もあるため、専門的なクリーニングをしてもらうことや、正しいケア方法を身につけることも大切です。
医療機関の専門科
口臭の原因が歯科以外の場合、ほかの病気の症状として口臭が発生している可能性があります。呼吸器に問題がある場合は呼吸器内科、鼻に問題がある場合は耳鼻咽喉科、原因がわからない場合は総合内科を受診しましょう。
心療内科・精神科
自臭症など心理的なことが関係している場合は、心療内科や精神科の受診を推奨します。強いストレスや不安から口臭が発生している場合も、早めに対処することが大切です。
口臭治療を歯医者で行う理由
口臭はお口の中の状態が原因で発生していることが多いため、まずは歯医者を受診しましょう。歯科領域の口臭の原因や治療法は、以下の通りです。
歯周病
歯周病とは、歯と歯茎の間にある歯周ポケットという隙間に細菌が繁殖し、炎症を起こす病気です。細菌が繁殖すると口臭の原因となるガスが発生します。歯周病が悪化すると、歯が抜け落ちることもあるでしょう。
歯周病の原因は蓄積された歯垢や歯石です。歯科医院では専用の機械や器具を使用して歯垢や歯石を除去します。歯周病が進行している場合には、外科治療が必要になることもあるでしょう。
虫歯
歯と歯の隙間や歯と歯茎の境目に汚れが蓄積すると、口臭の原因となるガスを発生させます。虫歯が悪化し、神経が腐ると、より強烈なにおいを発するでしょう。虫歯治療では歯を削るだけではなく、進行していれば抜歯が必要になる場合もあります。
詰め物・被せ物の不良や腐食
虫歯治療で装着した詰め物や被せ物が、経年劣化で形状が変化したり金属が腐食したりすると、歯との間に隙間が生じることがあります。この隙間に汚れが溜まると、口臭の原因になるのです。
とくに金属を使用した詰め物や被せ物は経年劣化や腐食が起こりやすいため、セラミックなどの素材に変えることで口臭を改善・予防できるでしょう。
歯垢や歯石の蓄積
虫歯の原因となる歯垢や歯石が蓄積されるとにおいを発することがあります。
歯垢は食べ物のカスを栄養にする細菌のかたまりです。歯垢が石灰化して硬くなると歯石になります。歯石は日常の歯磨きでは除去できません。歯科医院でクリーニングを受けて除去してもらう必要があります。
舌苔(ぜったい)
舌の汚れも口臭の原因のひとつです。舌の表面の白っぽいものは、舌苔(ぜったい)と呼ばれる細菌のかたまりです。舌苔を綺麗に除去すれば口臭を改善できるでしょう。舌苔を放置すると口臭が強まるだけではなく、口内炎や虫歯、歯周病の原因になるので注意が必要です。
唾液の減少
唾液には口の中を洗浄する作用があり、唾液が減少すると口腔内が不衛生になります。雑菌も繁殖しやすくなり、口臭の原因になり兼ねません。また、唾液が少ないと口の中が乾燥するため、口臭が強まりやすくなります。
歯医者で口臭治療の予約をする方法
歯医者で口臭治療を受けるために予約したいけれど、どのように予約するのかわからないという方も多いでしょう。口臭を恥ずかしいと考える方は多く、相談するにも勇気が必要です。
しかし、放置すると口臭がさらに悪化する可能性があります。口臭が少しでも気になった段階で、早めに歯医者を予約しましょう。
まずは電話やホームページ、予約サイトなどで事前に予約します。電話ならば口臭が少し気になっていることを説明すれば、当日カウンセリングがスムーズです。
ホームページや予約サイトで予約する場合も、相談内容を選択や記入できることが多いため、口臭が気になる旨を記入しておきましょう。
歯医者の口臭治療の内容と流れ
歯医者で口臭治療をする場合の内容と流れを解説します。
カウンセリング
まずは、カウンセリングにて口臭の悩みを詳細にお聞きします。その際に、視診で口腔内の状態の確認も行います。
検査
口臭の原因を突き止めるための検査を行います。主な検査は、次の通りです。
・虫歯の検査
・歯周病の検査
・舌の検査
・唾液検査
場合によっては口臭測定器でにおいの程度を測定することや、尿検査で歯科以外の原因がないか検査することもあります。
治療
検査結果をもとに、口臭の原因を改善するための治療を行います。治療方法は原因によって異なりますが、治療開始前に歯科医師より治療方法の説明があります。不明点はあらかじめ聞いておきましょう。
治療では原因にアプローチするだけではなく、日常のケアについての指導も行います。
歯医者の口臭治療の費用
歯医者の口臭治療の費用は、口臭の原因や治療方法によって異なります。まず、口臭の原因を突き止めるための検査は4,000円前後です。そこから治療に応じて費用が加算されていきます。
虫歯治療であれば3,000円〜5,000円ほどですが、被せ物や詰め物の素材によっては10,000円〜50,000円ほどかかる場合もあるでしょう。歯周病は軽度であれば5,000円ほどで治療できますが、悪化していれば数万円かかることもあります。
口腔内の状態によって費用は異なるため、あらかじめカウンセリングの際に費用を聞いておくと安心して治療を受けられます。
まとめ
口臭が気になると他人とコミュニケーションが取りにくくなり、よりストレスや不安を抱えることになります。
口臭は病院で治療可能です。口臭の原因は歯科領域にあることが多いため、まずは歯医者を受診しましょう。早期に相談することで、改善までの期間も短縮できます。
放置すると症状が悪化したり、口腔内や体の病気が進行したりするリスクが高まるため、恥ずかしいと考えずに相談してください。
口臭にお悩みの方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。
当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科など、さまざまな分野に力を入れています。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせもお待ちしております。