初期虫歯、中等度虫歯の治療


前回のブログ、「虫歯の進行」はいかがでしたか?少しでも皆さんの理解を深める助けになれば嬉しいです。

 

今回は前回も少し触れましたが、「初期虫歯、中等度虫歯の治療」についてお話ししたいと思います。

神経に達していない虫歯の治療は大きく分けると2つあります。コンポジットレジン修復とインレー修復です。

目次

  1. コンポジットレジン修復について                                        ①コンポジットレジンとは                                                     ②治療の流れ
  2. インレー修復について                                             ①インレーとは                                                 ②治療の流れ
  3. コンポジットレジン修復とインレー修復のメリット・デメリット
  4. まとめ

 


1.コンポジットレジン修復について


①コンポジットレジンとは

コンポジットレジンとは白い樹脂(プラスチック)の詰め物のことです。

初めは粘土の様に柔らかいペースト状ですが、専用の光を当てると硬くなります。色も種類があるため、歯の色に近い色を詰める事ができます。

 

②治療の流れ

1.麻酔を行い、虫歯をとる。

2.歯とコンポジットレジンをくっつけるための接着剤を歯に塗り、光を当てる。

3.コンポジットレジンを歯の形になるよう詰め、光を当てて固める。

4.形を整える。

これらの工程がすべて一回の治療で終了できます。

 


2.インレー修復について


①インレーとは

技工所で作った詰め物のことです。

虫歯をとった歯を適切な形に整え、型取りをして模型を作ります。その模型をもとに技工士が詰め物を製作するため、虫歯をとってから、治療が完了するまで回数がかかります。当院では治療開始から終了まで2~3回ほどとなります。

 

②治療の流れ(治療回数が3回の場合)

1回目 虫歯をとる。

   麻酔が切れた後痛みが出ないか経過を見るため薬をいれる。

2回目 形を整え型取りを行う。

3回目 出来た詰め物を付ける。

 

インレーの材料は種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。材料についてはまた別のときにお話ししようと思います。

 


3.コンポジットレジン修復とインレー修復のメリット・デメリット


では、コンポジットレジン修復とインレー修復のメリット・デメリットについて比べてみます。

大きい虫歯を治療するとき・奥歯のように強く咬むような部位では、コンポジットレジンを使用すると、強度不足により欠ける可能性が高くなることや、適切な歯の形を作ることがより難しくなるため、インレー修復になることが多いです。

 


4.まとめ


大きい虫歯の治療は、歯への負担が増えます。そのような負担を減らすためにも虫歯は小さいうちに治すことが重要です。前回お話ししたように小さい虫歯は症状もなく、ご自身で見つけることは難しいです。

なるべく小さいうちに治療したり、予防が出来るよう、定期的に検診を受けましょう。