ホワイトニングをして後悔しないために!デメリットとリスクを知ろう


こんにちは。東京都世田谷区北沢にある、医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

歯の色見本を試しながら笑う女性

「歯を白く美しくしたい」という方に、歯のホワイトニングは非常に適しているでしょう。

しかし、どんな治療にもデメリットやリスクがあるように、ホワイトニングにもデメリットやリスクが存在します。デメリットやリスクを理解して、施術を受けましょう。

今回は、ホワイトニングのデメリットやリスク、ホワイトニングをしたことを後悔しないための方法をご紹介します。

ホワイトニングをして後悔した例

頭をかかえる白い服を着た女性

歯のホワイトニングは、口元の美しさを手に入れたい方にとって満足度の高い施術方法ですが、施術を受けたことを後悔する方もいます。

ホワイトニングを後悔した例は、以下のとおりです。

歯がしみるようになった

ホワイトニング後に、いわゆる「知覚過敏」の症状が現れることがあります。

歯の表面は「ペリクル」といわれるタンパク質の薄い膜で覆われています。ホワイトニングをすると、薬剤の影響で一時的にペリクルが剥がれ落ち、外部からの刺激に敏感な状態になるのです。そのため、冷たいものがしみるなど、知覚過敏の症状が現れることがあります。

歯がしみる症状は、1〜2日で改善することが多いですが、ホワイトニング前から知覚過敏があった場合や、歯に虫歯や亀裂などがあった場合は、痛みがひどくなることもあるでしょう。

思っていた白さにならなかった

1回の施術でどのくらい白くなるかは個人差が大きいため「思った白さにならなかった」と後悔することがあります。

歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」は、1回の施術で平均3〜4段階※ 白くなるといわれています。

しかし、歯の漂白のしやすさや白さの感じ方には個人差があり、実際に施術を受けなければわかりません。1回で白くならなくても、オフィスホワイトニングを2〜3回行うことで満足できる白さになるといわれています。

※シェードガイドという歯科用の色見本で、歯の色を明るさ順に並べたものによる

歯に色ムラができた

ホワイトニング後に、歯に色ムラができて後悔する場合があります。一部分だけ過度に白くなり、点のように見える、縞模様のように見えるのがよくあるケースです。

白い点はホワイトスポット、縞模様はバンディングといわれます。ホワイトスポットやバンディングは、もともと歯にあるムラがホワイトニングを行ったことで目立った状態です。数日で馴染むことが多いです。

数回ホワイトニングを繰り返すことで、歯全体が明るい色の部分に近づき、ムラが気にならなくなることもあります。

歯の着色が気になる

ホワイトニング後は、歯の表面のペリクルが剥がれるため、歯に色素が沈着しやすい状態です。色素沈着を起こすと「歯が以前より黄色くなった」と感じることもあります。1〜2日でペリクルが形成されますが、ペリクルが形成されるまでは着色しやすい飲食物を避けましょう。

歯茎が痛む

ホワイトニングの薬剤が歯茎に付着すると、火傷に似た状態になり、白っぽくただれることがあります。通常、数日で落ち着くので心配いりません。

ホワイトニングを後悔することを避ける方法

HOW?と書かれた積み木が青い背景の上にある

ホワイトニングを後悔する例をご紹介しましたが、注意すれば回避できることもあります。ホワイトニングを後悔しないために注意するべきことは、以下のとおりです。

施術前にしみる可能性がある場所を保護してもらう

歯に亀裂が入っている場合や歯がすり減って象牙質が露出している場合、虫歯がある場合などは、ホワイトニングでしみる可能性があります。亀裂が入っている部分や、象牙質が露出している部分には、保護材をつけてホワイトニングをしてもらいましょう。

ただし、保護材をつけた場所は薬剤が作用しないので白くなりません。施術前に歯の状態を調べる際に、確認してもらいましょう。しみる可能性が高い部分は、保護した状態でホワイトニングをしてもらってください。

虫歯がある場合は、治療をしてからホワイトニングを行うか虫歯部分を保護してホワイトニングを行い、ホワイトニング後に治療をするのか、歯科医師と相談しましょう。

施術前に色調を確認してもらう

色の変化を記録するために、ホワイトニングをする前の歯の色の状態を確認します。ホワイトニングは受けてみないとどこまで白くなるのか判断できませんが、色が変わりにくい色調や色ムラができやすい場所など、事前にわかることもあります。

施術前に確認し、色の変化が出にくい部分や色ムラができやすい場所を伝えてもらうことで「思っていた仕上がりと違う」と感じる可能性を低減できるでしょう。

ホワイトニング後は着色しやすい飲食物を避ける

ホワイトニングを受けた後は、色素沈着を起こしやすい状態です。施術後24〜48時間は着色しやすい飲食物を避け、色のついてないものを中心に食事をとりましょう。

ホワイトニング後に避けたほうがよい飲食物は、以下のとおりです。

・醤油やソース、ケチャップなどの調味料

・トマトソース

・カレー

・チョコレート

・ミートソース

・コーヒーや紅茶

・赤ワイン

・色のついたジュース類

ホワイトニンング直後でも食べられる飲食物は、以下のとおりです。

・白米

・うどん

・ホワイトソース

・牛乳

・ヨーグルト

・豆腐

・鶏肉

・白身魚

・塩味の味付けのもの

・出汁の味付けのもの

歯茎に痛みを感じたらすぐに伝える

ホワイトニング薬剤が歯茎に付着すると、火傷のような痛みを感じます。そのため、歯茎をカバーする保護材をつけて薬剤を塗布するのが一般的です。

しかし、歯茎が炎症を起こしていて保護材がうまくつかない場合や歯や歯茎の形状の問題で保護材でカバーしにくい場合などもあります。万が一歯茎に薬剤がついても、早めに取り除けば、痛みが出ることを防げるでしょう。

施術中に歯茎に痛みを感じたら、手を挙げるなどして早めに伝えてください。施術中は会話ができないので、あらかじめ痛みの伝え方を決めておくとよいでしょう。

ホワイトニングのデメリットとリスク

DEMERITと書かれた黒板

デメリットやリスクを施術前に理解して施術を受けましょう。ホワイトニングのデメリットやリスクは、以下のとおりです。

ホワイトニングの効果は永久的ではない

ホワイトニングで得た歯の白さは、永久に続くものではありません。白さを維持するためには、タッチアップといって数か月に一度、ホワイトニングを行う必要があります。

ホワイトニングにより歯がしみることがある

歯がしみるようになる可能性や既にしみる症状があった場合は、症状が悪化する可能性があります。

ホワイトニング効果には個人差がある

1回の施術で満足いく白さになる方もいれば、数回の施術が必要な方もいるでしょう。白くなりにくい歯質の方もいます。白くなりにくい可能性があることも理解したうえで施術を受けましょう。

ホワイトニング後は飲食物に制限がある

ホワイトニング直後は、色素沈着を起こしやすい状態になるため、飲食物に制限があります。直後に食事の予定などを入れないようにしましょう。

ホワイトニングをおすすめしない人

顎に手を当てて悩む女性

以下のような場合は、リスクが高いためホワイトニングをすることができません。

妊娠中、授乳中の方

問題があったという例はありませんが、100%安全であるという保証もないため、行わないほうがよいでしょう。身体が敏感になっている時期なので、落ち着いてから施術を受けましょう。

無カタラーゼ症の方

無カタラーゼ症とは、ホワイトニングの薬剤の主成分である過酸化水素を分解する酵素が先天的に欠損している疾患です。

ホワイトニング剤を飲み込んでしまった場合、成分が分解されずに体内に蓄積され、危険な疾患を引き起こす可能性があります。そのため、無カタラーゼ症の方はホワイトニングを行えません。

光線アレルギーの方

歯科医院で行うオフィスホワイトニングは、薬剤を塗布したあとに光を照射します。そのため、光線アレルギーの方には行うことができません。

自宅でマウスピースを装着するホームホワイトニングは行うことができます。

強い知覚過敏や大きな虫歯がある方

知覚過敏が悪化する可能性や痛みが出る可能性があります。ホワイトニングができる状態かどうかは、歯科医師に確認してもらいましょう。

18歳未満の方

乳歯や生えたばかりの永久歯は、ダメージを受ける可能性があるためホワイトニングは控えましょう。

まとめ

白い歯を指さして笑う女性

ホワイトニングは、白く美しい歯を手にいれたい方に適した方法ですが、思うような効果が出ない、しみるようになることで後悔する例もあります。

しかし、事前に自分の歯の状態や、ホワイトニングのデメリット・リスクなどを理解することで回避できる問題も多いです。あらかじめデメリットやリスクを理解したうえで、ホワイトニングの施術を受けましょう。

ホワイトニングを検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある、医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。