歯並びが悪くなる原因と体に及ぼす悪影響を詳しく解説!


こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

歯の模型を虫眼鏡で見ている男性

歯並びが悪い口元は、コンプレックスになるだけでなく体と心にも悪影響をもたらします。こどもの歯並びの悪さに悩む保護者の方も多いでしょう。

歯並びが悪いと虫歯や口腔内のトラブルが起きやすいだけでなく、肩こりや頭痛など体のトラブルの原因になることがあります。悪い歯並びが原因で人と会話するときに口元を気にして笑えないなど、精神的にも悪影響を与えてしまうでしょう。そもそも歯並びが悪くなる原因はあるのでしょうか。

今回は、悪い歯並びが体に及ぼす影響や矯正方法、歯並びが悪くならないための方法について解説します。歯並びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

歯並びが悪くなる原因とは?

片手に飲み物を持ち、もう片手で頬を押さえる女性

歯並びが悪くなる原因には、遺伝的な要素と歯並びに影響を与える生活習慣の癖があります。

一般的に日本人の顎は小さく、また遺伝で顎が小さい方もいます。顎が小さいと、顎の大きさに対して歯が生えるスペースが少ないため歯並びが悪くなるのです。また、反対咬合(受け口)は遺伝的な要素が強いといわれています。

歯並びに影響を与える生活習慣の癖があると、大人になってから歯並びが悪くなることもあるでしょう。また、歯列矯正後に後戻りが起き、歯並びが悪い状態に戻ることもあります。

歯並びに影響を与える生活習慣の癖は、主に以下の5つです。

・口呼吸

・虫歯・歯周病

・頬杖

・食生活の偏り

・口周りの癖

以下に詳しく解説します。

口呼吸

口呼吸によって長時間口が開いた状態が続くと、口元の筋力が低下します。口元の筋力が低下すると前歯が前方に出やすくなるため、出っ歯になるのです。

また、口呼吸は歯並び以外にも悪い影響を与えます。口呼吸によって口の中が乾燥すると、口臭や風邪をひく原因にもなるのです。

口呼吸になる原因には鼻炎による鼻詰まりや姿勢の悪さがあります。鼻炎による鼻詰まりや姿勢の悪さを改善することで口呼吸は改善されるでしょう。

虫歯・歯周病

虫歯や歯周病も歯並びが悪くなる原因の1つです。

虫歯や歯周病で、歯や歯茎に痛みがある場合、痛みがある歯とは逆の歯で噛むことが習慣になります。片方の歯ばかりで噛んでいると、顎の左右のバランスが悪くなるため歯並びにも影響を与えるのです。

さらに歯周病になると、歯周病菌によって歯を支える顎の骨が弱くなるため、歯が揺れるケースや抜けるケースがあります。弱くなった歯で噛み続けると、歯の位置がずれるため、歯並びが悪くなるのです。虫歯や歯周病は放置せずに適切な治療を受けましょう。

頬杖

頬杖をつくと顎が圧迫されます。顎が圧迫されると噛み合わせがずれるため、歯並びが悪くなるのです。

また、こどものうちから頬杖をつく癖があると、顎の成長を妨げます。頬杖は無意識のうちについていることが多いでしょう。頬杖は、歯並びだけでなく姿勢にも悪い影響を与えるため、意識して直しましょう。

食生活の偏り

食生活の偏りも歯並びが悪くなる原因です。

柔らかいものばかり食べる・食べ物をよく噛まずに飲み込む癖があると、顎の筋肉が低下するため、正しい歯並びを維持できません。また、こどもの顎の骨が十分に発達しない恐れもあります。

きれいな歯並びを維持するためには顎周りの筋肉を鍛えることが大切です。硬い食べ物も食べる、またよく噛んで食べる習慣を身につけましょう。

口周りの癖

舌で歯を押す癖や唇を噛む癖、食いしばり・歯ぎしり癖も歯並びが悪くなる原因の1つです。

食いしばり・歯ぎしり癖は、歯がすり減る・割れる原因にもなります。食いしばり・歯ぎしり癖がある場合は、歯科医師に相談し、歯への負担を減らすマウスピースを使用して対処しましょう。

指しゃぶりや爪を噛む癖があるこどももいるでしょう。指しゃぶりや爪を噛む癖も顎の形や歯並びが悪くなる原因です。歯が生え始めたら、なるべく早くやめさせましょう。

悪い歯並びが体に及ぼす悪影響

両手で顔を押さえている女性

悪い歯並びは見た目の印象を左右するだけでなく、口の中のトラブルや肩こり、頭痛なども引き起こします。体の不調の原因が歯並びだったということもあるのです。

悪い歯並びが体に及ぼす悪影響には、以下の4つが考えられます。

・虫歯・歯周病

・肩こり・頭痛・顎関節症

・滑舌

・精神的なストレス

以下に詳しく解説します。

虫歯・歯周病

歯並びが悪いと、歯と歯が重なり合った部分が磨きにくくなるため、結果的に磨き残しが増えます。歯間ブラシやフロスで細いところの汚れを落とさないと、虫歯や歯周病のリスクが高まりまるでしょう。

肩こり・頭痛・顎関節症

歯並びが悪いと、正しい噛み合わせで食べ物を噛むことができないため、噛むたびに顎や首回りに負担がかかります。首回りの筋肉が緊張した状態が続くと肩こりや頭痛の原因になるのです。歯並びを治療することで肩こりや頭痛が改善するケースも少なくありません。

また「口が開きにくい」「顎の関節に痛みを感じる」「口を開くときにカクカク音がする」など顎関節症のリスクも高まります。日常生活において負担になる症状のため、マウスピースによる治療で改善することが理想です。

滑舌

歯並びが原因で滑舌が悪くなる場合があります。歯と歯の間から息が漏れることで、発音しにくくなるのです。滑舌が悪いと話すことがコンプレックスになることもあるでしょう。

精神的なストレス

歯並びが悪いと精神的なストレスを感じる人も少なくありません。

人と会話するときに歯並びが気になって笑えない人や、手で口を隠す人もいるでしょう。進学や就職などで初対面の人と接する機会が多くなると、さらに歯並びが気になる場面が増えます。

悪い歯並びによって精神的なストレスが続くと、人と接するのを避けるようになるなど、性格にも悪い影響を与えるのです。

歯並びを矯正する方法

ワイヤー矯正の模型

悪い歯並びは矯正治療によって治すことが可能です。こどもだけでなく、大人になってからでも矯正治療は受けられます。

歯並びを矯正する方法は、矯正装置を使って正しい位置に歯を整える一般的な歯列矯正と、人工的なセラミックの被せ物で歯並びを整える方法の2つがあります。

矯正装置を使用して歯並びを整える方法

一般的な矯正装置を使用して歯並びを整える歯列矯正には2つの種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して自分に合った方法を選びましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通すことで歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。一般的な矯正方法として知る人も多いでしょう。ブラケットとワイヤーは金属のイメージが強く、歯に装着することに抵抗を感じる人も少なくありません。

しかし、目立たない透明のプラスチックを使用したブラケットや白いワイヤーを選べる歯科医院が増えています。

また、歯の裏側を固定して矯正する裏側矯正もあります。歯の裏側に装置を装着するため目立たないというメリットがありますが、表側にワイヤーを通す方法よりも高額になるでしょう。歯並びによっては対応できないこともあります。

マウスピース矯正

マウスピースを使用した歯列矯正も主流になっています。

ワイヤー矯正の装置は取り外しができませんが、マウスピースは自分で取り外しが可能です。段階的にマウスピースの形を変えていき、段階に合ったマウスピースを装着することで、少しずつ歯を動かしていきます。

マウスピースは透明なので、装着していても目立たず周囲からも気づかれにくいでしょう。

人工的なセラミックの被せ物で歯並びを整える方法

人工的なセラミックの被せ物で歯並びを整える方法は、一般的な歯列矯正よりも短い期間で治療が終了します。

しかし、自分の歯を削って被せ物を装着するため、健康な歯を削る必要があります。歯並びや噛み合わせによっては対応できない場合もあるでしょう。

歯並びが悪くならないためにはどうしたらいい?

テーブルに置かれたサラダ

歯並びが悪くならないためには、歯並びが悪くなる原因で述べたように、よく噛むことや硬い食べ物も食べること、左右バランスよく噛むことを意識しましょう。日常生活の中では頬杖をつく癖や口呼吸を治すことが大切です。

虫歯や歯周病も噛み合わせや歯並びが悪くなる原因になるため、放置せずにきちんと治療しましょう。

歯列矯正で歯並びをきれいにしても、歯並びが悪くなる習慣があると、治療した歯がもとに戻ってしまいます。習慣を変えることは難しいですが、意識して少しずつ改善しましょう。

まとめ

頬に手を当てている女性

歯並びの悪さは顔の印象を左右するだけでなく、体と心にも影響を与えます。歯並びや噛み合わせの悪さが原因で頭痛や肩こりを引き起こすこともあるのです。歯並びが気になって人前で笑うことや話すことを避ける人もいるでしょう。

歯並びの悪さを改善することで、体の不調が改善することもあります。また、きれいな歯並びは顔の印象を変え、笑顔や人前で話すことにも自信がもてるでしょう。

歯並びが悪くなることを予防するためには、歯並びが悪くなる習慣を改善することが重要です。歯並びを矯正したいとお考えの方は、この記事を参考に自分に合った歯列矯正の方法を選択しましょう。

歯列矯正を検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。