ビタミンCと聞くと、「お肌に良い」「美容効果がある」とイメージされる方も多いかと思います。
このビタミンC、お口の健康にも一役買っています。
本日はビタミンCとお口の関係についてお話ししたいと思います。
ビタミンCの働き
- ・皮膚や細胞のコラーゲンの合成
コラーゲンとはお肌を構成している成分のイメージがあると思いますが、実は皮膚だけでなく髪や目、骨や血管など様々な器官で細胞と細胞をつなげています。
- ・鉄の吸収促進
鉄と聞くと不足すると貧血になる、というイメージがあるかと思います。
実は鉄はコラーゲンの合成にも必要な栄養素です。
コラーゲンはタンパク質でできていて、作るためには十分な酸素が必要です。
ビタミンCは鉄の吸収を助けます。
- ・体内に侵入した異物を代謝する酵素の活性化
体内に進入したさまざまな異物はシトクロームP-450という酵素タンパク質で解毒、代謝されます。
ビタミンCはこれらの酵素タンパク質の維持に必要です.
- ・抗酸化作用による心疾患予防が期待できる
ビタミンCは発生した活性酸素を取り除く(抗酸化作用)ことができます。
この活性酸素とは呼吸により取り込んだ酸素を利用してエネルギーを作る際、副産物として作られます。
活性酸素種は、病原菌の殺菌など、細胞にとって良い働きを持つ反面、からだの構成成分であるタンパク質や脂質、DNAを酸化してしまいます。
そして、活性酸素は、糖尿病や動脈硬化、白内障など、多くの老化関連疾患を悪化させてしまいます。
からだの中でビタミンCが不足すると、全身の臓器で活性酸素種が増加することが明らかになっています。
ビタミンCの性質
- ・水溶性ビタミン
- ・体内で作ることができない
新鮮な果物、野菜から摂取可能
- ・酸化ストレスにより減少
ビタミンCと歯周病
歯周病により、活性酸素が増加します。
増えた活性酸素は歯茎の組織を破壊し、歯周病の進行へと繋がります。
歯茎は約60%がコラーゲンでできているため、コラーゲンの維持はお口の健康に重要です。
ある研究で、ビタミンCがあるとコラーゲンの合成が4,7倍にあがることが分かりました。
ストレスとお口
ストレスを感じると、お口へも影響を与えます。
例えば、ストレスに耐えようと、顎に力が入り、無意識に食いしばったり、睡眠中の歯ぎしりが増えたりします。
そして、食いしばりや歯ぎしりの負荷が顎にかかりすぎてしまうと顎関節症や開口障害など顎関節への影響へと繋がります。
歯ぎしりによる歯の摩耗や知覚過敏といった歯の症状も見られます。
他にも、唾液の減少や、免疫力の低下などが見られることもあります。
口の中の細菌が増えるため、口内炎や歯周病の悪化に繋がります。
ストレスとビタミンC
ストレスへはしっかりと対処が必要です。
ストレスを感じると副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌されます。
コルチゾールは、交感神経を刺激し、体の緊張状態を保ちます。
脈拍は血圧を上昇させ脳を覚醒させます。
ストレスを感じると正常な量が分泌されます。
しかし、長期間ストレスを感じ続けると過剰に分泌されたり、必要なタイミングで分泌されなくなり、ストレスへの対処は困難になります。
コルチゾールの生産にはビタミンCが必要です。
ストレスが蓄積するとビタミンCの消費が激しくなるため、ビタミンCの補給が重要です。
コルチゾールの分泌は朝(起床時)が最も多くなります。
寝る前にビタミンCを摂取することでストレスから体を守ることができます。
高濃度ビタミンCサプリメント
ビタミンCは一日に2000mgの摂取が推奨されています。
ビタミンCは食べ物からは摂れる量はわずかで、推奨量を摂取するには、レモンだと約100個分といわれています。
体内で作ることは出来ないため、何かしらの方法で摂取しなくてはいけません。
当院ではクリニック専売のビタミンCサプリメントWakasapri for Pro.ビタミンC
を取り扱っております。
一包で3000mgものビタミンCが配合されています。
日本国内で販売されているビタミンCの9割が中国の原料を使用していますが、こちらのサプリメントは原料はイギリスの物を使用。
さらに最終加工は日本で行っています。
まとめ
ビタミンC=美容というイメージがあったかと思いますが、お口の健康にも一役買っていることが分かっていただけましたでしょうか?
お口のみならず、体の様々な助けを行っているビタミンC。
お体、お口の健康のためにいかがでしょう?
また、クリニック専売の化粧品も取り扱っております。
ご興味ある方はお気軽にお声掛けください。