こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。
歯科医院で行われているホワイトニングは、専用の薬剤を使用することで歯についた着色汚れを分解して、本来の白さを取り戻すことができる施術です。歯を削ったり、人工物をつけたりしないので、歯に大きなダメージを与えない施術といえるでしょう。
しかし「ホワイトニングによって歯がもろくなる」と考える方もいるようです。それはなぜなのでしょうか。また、安心してホワイトニングを受けるためには、どのような点に気をつけたらいいのでしょうか。
今回は、ホワイトニングをすると歯はもろくなるのか解説します。安心してホワイトニングを受けるために必要なことについても解説しますので、ホワイトニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ホワイトニングをすると歯がもろくなるの?
ホワイトニングには大きくわけて、歯科医院で歯科医師が施術を行うオフィスホワイトニングと、歯科医師の指示のもと患者さんが自宅でホワイトニングをするホームホワイトニングがあります。
どちらの場合も、適切な濃度のホワイトニング剤を使用するため、歯がもろくなることはありません。
「ホワイトニングで歯がもろくなる」と言われるのには、以下のような理由があります。
知覚過敏の症状が出るから
ホワイトニングをすると、冷たいものや熱いもの、甘いものなどを口にした時に歯がしみたり、痛んだりすることがあります。これは知覚過敏の症状ですが、ホワイトニングをする前にそういう症状がなかった方は不安に感じるでしょう。
知覚過敏になる理由は、ホワイトニングによって一時的に歯を外部の刺激から守っているペリクルが剥がれるためです。
しかし、ホワイトニングによる知覚過敏の症状はずっと続くわけではありません。ペリクルが剥がれても、12〜48時間で再び歯の表面を覆います。ペリクルが再生されれば知覚過敏の症状は軽減されるでしょう。
ホワイトニング後に知覚過敏の症状がでたら、冷たいものや熱いものを口にするのは避けましょう。
また、知覚過敏の症状は、歯に傷があったり、割れていたり、虫歯があったりすると起きやすい傾向があります。ホワイトニングを受ける前に、検診を受けておくとよいでしょう。
薬剤が歯茎に触れて痛みを感じることがあるから
ホワイトニングの薬剤が歯茎に触れると、痛みを感じることがあります。オフィスホワイトニングでは、ホワイトニングを行う前に歯茎を保護するため、歯茎に痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、ホームホワイトニングは患者さん自身で行うため、ホワイトニングの薬剤が漏れて歯茎が痛むことがあるのです。薬剤の量が多すぎると、こうしたことが起こるので、注意しましょう。
ホワイトニング薬剤の成分に不安があるから
歯科医院で使われるホワイトニングの薬剤は、歯にとって安全なものに限定されています。
しかし、主要成分である過酸化水素(オキシドール)については、高濃度の場合、肌に触れると炎症を引き起こすことがあります。そのため、歯への影響を懸念する方もいるでしょう。
しかし、ホワイトニングでは、歯にダメージを与えるような濃度の薬剤は使用しません。歯科医師の管理のもとで使用する限りは安全といえます。
ホワイトニングができない方とは?
ホワイトニングは、基本的には安全性に問題がないことを解説しましたが、以下の条件に当てはまる場合は、ホワイトニングができません。
18歳未満の方
ホワイトニングを受けられるのは、18歳以上の方のみです。18歳未満の方は、歯がまだ成長段階にあります。ホワイトニングの薬剤によってダメージを受ける可能性があるため、リスクを考えて推奨されていません。
虫歯や歯周病がある方
ホワイトニングを行う前に、お口の中の状態を確認します。虫歯や歯周病がある場合は、ホワイトニングの薬剤によって痛みや炎症が起きる可能性があるので、そのままの状態でホワイトニングを受けることは推奨されていません。
虫歯や歯周病がみつかった際は、まずは虫歯や歯周病の治療を優先させることになるでしょう。
妊娠中や授乳中の方
ホワイトニングの薬剤が胎児や乳児に影響を及ぼす可能性があります。どのような影響を及ぼすか具体的にはわかっていませんが、胎児や乳児へのリスクを踏まえて、ホワイトニングは控えたほうがよいでしょう。
無カタラーゼ症の方
無カタラーゼ症の方もホワイトニングは受けられません。無カタラーゼ症とは、過酸化水素を分解する酵素であるカタラーゼを体内で生成できなくなる疾患です。
ホワイトニングの薬剤に含まれる過酸化水素を、少し飲みこんでも無カタラーゼ症ではない方であれば分解され、無害化されるので問題ありません。
しかし、無カタラーゼ症の方の場合は過酸化水素を分解できず、身体に影響を及ぼす可能性があるので、ホワイトニングはできないのです。
光線アレルギーの方
光線アレルギーとは、日光などの光が当たることで、皮膚に赤みやかゆみの症状が現れる病気です。
オフィスホワイトニングでは、施術の際にブルーライトを照射します。ブルーライトは日光とは異なりますが、光線アレルギーの方の場合は症状が現れることもあるため、ホワイトニングは受けられません。
ブルーライトを使用しないホームホワイトニングなら、光線アレルギーの方でも行えることがあります。
歯にヒビが入っている方
歯にヒビが入っていると刺激を受けやすく、ホワイトニングの薬剤によって痛みを感じる可能性があります。そのため、基本的にはホワイトニングは推奨されません。
安心してホワイトニングを受けるためには
安心してホワイトニングを受けるために、以下のような点に気をつけましょう。
不安点や疑問点は事前のカウンセリングで確認する
歯科医院でホワイトニングを受ける際は、はじめにカウンセリングを行います。どの程度の白さを目指せるのか、白さはどれくらい持続するか、痛みやしみる症状はあるかなど、不安点や疑問点がある場合はカウンセリングで確認しましょう。
歯科医院の中には、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングだけではなく、複数のメニューを用意しているところもあります。歯科医師に相談して、自分に合ったものを選びましょう。
ホワイトニング後の注意事項を事前に確認する
ホワイトニングをしたのにすぐにまた着色汚れがついてしまった、長持ちしなかったということを避けるために、ホワイトニング後の注意事項を事前に確認しておきましょう。
ホワイトニング後24時間は、コーヒーや紅茶、カレーなどの着色しやすいものや刺激物は避けるといったことが挙げられます。
まとめ
今回は、ホワイトニングをすると歯がもろくなるのか解説しました。
ホワイトニングをして歯がもろくなることは基本的にありません。ホワイトニングによって歯がもろくなると言われる理由は、知覚過敏の症状がでたり、歯茎に痛みを感じたりするためです。
知覚過敏の症状は一時的なものです。また、歯科医院で行うオフィスホワイトニングであれば、施術前に歯茎を保護するため、薬剤が触れて痛みを感じることはほとんどないでしょう。
ホワイトニングを検討する際に不安点や疑問点がある場合は、カウンセリングの時点で歯科医師に確認しましょう。
ただし、未成年の方や妊娠中・授乳中の方、無カタラーゼ症の方などはホワイトニングを受けられませんので、注意してください。
ホワイトニングを検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。