インプラントはなぜ高い?他の治療費との比較と費用を抑える方法


こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

インプラントの費用のイメージ

インプラントを検討中の方のなかには「どうしてこんなに費用が高いの?」「治療費を抑える方法はないだろうか?」という疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。

たしかに、インプラント治療は費用が高いとよくいわれています。実際に、歯科医院のホームページで確認してみても、その金額の高さに驚く方も多いのではないでしょうか。

これではインプラントを勧められても「お金儲けのために勧めてくるのでは?」と疑心暗鬼になっても不思議ではありません。では、なぜインプラントの費用は高いのでしょうか。

本記事では、インプラントが高額な理由や費用を抑える方法について詳しく解説します。高額でもインプラントが選ばれる理由も解説しますので、インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントは高い?

インプラントが高い理由を考える人

歯科医院によって異なりますが、インプラントの費用相場は約30万〜40万円です。

入れ歯には保険が適用されるものもあり、部分入れ歯で5,000円〜1万5,000円ほど、総入れ歯では上下の片側だけで1万円〜1万5,000円ほどです。パッと見ただけでも、インプラントと入れ歯で費用にかなりの差があることがわかります。

インプラントが高い理由

インプラントが高い理由イメージ

インプラントが高い理由はいくつかあります。

インプラントが高い主な理由は、以下の5つです。

・保険が適用されないため
・高度な外科手術が必要となるため
・インプラント自体が高いため
・設備を整える必要があるため
・長い治療期間が必要なため

それぞれ順番に解説します。

保険が適用されないため

インプラント治療は原則として保険が適用されない自由診療です。歯の治療においては、先天性の疾患がある場合や交通事故によって歯を失った場合など、特別な事情がなければ保険は適用されません。そのため、美容目的と見なされるインプラント治療では保険が適用されないのです。

高度な外科手術が必要となるため

インプラント治療は外科的手術を必要とするため、歯科医師の豊富な知識と技術力が必要不可欠です。

しかし、インプラントは歯科治療のなかでも新しい治療法のため、インプラント治療に精通した歯科医師が多くありません。そのため、人材確保のために治療費が高額になる場合が多いのです。

インプラント自体が高いため

歯科医院が治療に使用するインプラントを取り寄せる際は、安全面や品質面において信頼できるものを選びます。もちろん高品質なインプラントは金額も高く、治療費が高額になる要因のひとつでもあります。

インプラントは患者さまの顎の骨に埋め込むものです。低品質なメーカーのインプラントを使用したことで起こった事故も多くあります。そのため、安全性が担保された高品質なインプラントを選択することは、患者さまの身体の健康を守るためにも大切なことなのです。

設備を整える必要があるため

インプラント治療は外科的手術を伴うため、衛生管理を行える設備が必要不可欠です。

衛生状態には細心の注意を払う必要がありますが、衛生管理の行き届いた設備を維持するためには当然お金がかかります。また、外科手術に必要な歯科用CTやインプラント手術専用機材なども用意しなくてはいけません。

そのため、インプラント治療にかかる治療費には設備費も含まれており、トータルでみると治療費が高額になるのです。

長い治療期間が必要なため

インプラント治療では、顎の骨にインプラント体を埋め込み、結合させる必要があります。顎の骨にインプラント体が結合するまで3〜6か月程度かかるため、治療期間が長くなる傾向があります。

顎の骨が少ない場合には、骨を増やす治療を行う必要があるため、治療期間はさらに長引くでしょう。治療期間が長くなるほど、治療に必要な工程も増えるため、治療費も高額になります。

高くてもインプラントが選ばれる理由

高くてもインプラントを選んでいる人

ここまで、インプラント治療が高額な理由について解説しました。先述のとおり、インプラント治療の費用は高額です。

しかし、インプラント治療を希望される方は、年々増加傾向にあります。

治療費が高額であるにもかかわらず、インプラント治療が選ばれる理由は以下の4つが挙げられます。

・天然歯と同様に食べられる
・天然歯と変わらない見た目になる
・周囲の歯に負担がかからない
・寿命が長い

それぞれ順番に解説します。

天然歯と同様に食べられる

インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着するため、咀嚼力が改善します。天然歯と同じように食べものを噛めるようになるため、高額でも選ばれているのです。

天然歯と変わらない見た目になる

天然歯に近い見た目で、審美性に優れていることも、高額でもインプラントが選ばれる理由のひとつです。入れ歯のように金具が見えることがないため、見た目を気にする方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

インプラントは近くで見ても透けて見える程度なので、人前で口を開けても治療跡が目立つことはありません。

周囲の歯に負担がかからない

周囲の歯に負担がかからないという点も、インプラントが選ばれる理由です。

インプラントは、人工の歯根に人工歯を装着するため、単体で自立します。そのため、入れ歯やブリッジのように隣接する歯を削ったり、金具を歯に引っかけたりする必要がありません。周囲の歯に負担をかけないため、将来的により多くの歯を残せることにつながります。

寿命が長い

インプラントは、ブリッジや入れ歯と比べて長期間の使用が可能です。入れ歯の寿命は5〜8年ほど、ブリッジの寿命は7〜8年ほどであるのに対し、インプラントの寿命は10〜15年ほどと長いです。

加えて、セルフケアをしっかり行い、歯科医師によるメンテナンスをきちんと受けることで、半永久的に使い続けられる可能性もあります。インプラント治療は高額ですが、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れている治療なのです。

インプラントと他の治療にかかる費用の比較

インプラントと他の治療にかかる費用を比較している人

インプラント治療にかかる費用と、入れ歯やブリッジにかかる費用を比較してみてみましょう。

<インプラントとほかの治療にかかる費用の目安>

インプラント 入れ歯 ブリッジ
保険診療の場合 保険適用外 5,000円〜1万5,000円程度 2万〜3万円程度
自費診療の場合 30万〜40万円程度 15万〜50万円程度 5万〜20万円程度

上の図を見ても、入れ歯とブリッジは保険が適用されることで、治療費を大幅に抑えられることが分かります。

ただし、入れ歯とブリッジの寿命はそこまで長くありません。寿命を迎えるごとに新品と取り替える手間と費用を考えると、インプラントはコストパフォーマンスに優れている治療だといえるでしょう。

インプラントの治療費を抑える方法

インプラント費用を抑えるため医療費控除を申請している様子

審美性が高く、長期間の使用に耐えることができるインプラントですが、やはり治療費の高さは気になるでしょう。

インプラントの治療費を安く抑える方法は、以下の2つです。

・医療費控除を利用する
・デンタルローンを利用する

それぞれ順番に解説します。

医療費控除を利用する

医療費控除とは、毎年1月1日〜12月31日の1年間で10万円以上の医療費を支払った場合、納めた税金の一部を還付してもらえる制度のことです。インプラント治療は医療費控除の対象なので、制度を利用することで費用の負担を抑えることが可能です。

インプラントのほかにも医療費控除の対象となる治療を受けた場合は、まとめて申請できるため、積極的に利用しましょう。

ただし、医療費控除を受けるためには、ご自身で確定申告を行う必要があります。

デンタルローンを利用する

デンタルローンとは、歯科治療にかかった治療費を銀行や信販会社が立て替え払いする制度です。一般的に、歯科治療にかかる費用は一括払いのケースが多いですが、デンタルローンを利用すれば、1回に支払う金額を抑えることができます。

クレジットカードの分割払いの手数料が15%前後であるのに対し、デンタルローンの金利相場は2.5〜8%と低いため、負担を抑えられるでしょう。

まとめ

インプラント治療後にきれいな歯を手に入れて笑顔の女性

本記事では、インプラント治療の費用が高い理由や、費用を抑える方法について解説しました。

インプラント治療にかかる費用は高額ですが、入れ歯やブリッジと比べると審美性・耐久性・寿命ともに優れており、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れた治療法です。また、医療費控除やデンタルローンなどを利用すれば、経済的な負担も軽減できるでしょう。

経済的な理由によりインプラント治療を諦めていた方は、この記事を参考に、もう一度インプラント治療を検討してみてはいかがでしょうか。

インプラントを検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。