セラミックの歯の保証期間と保証内容について|対象とならないケースも


こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

セラミックの歯のイメージ

セラミックの歯には、治療後のトラブルに備え、保証制度が設けられていることが多いです。保証期間や内容はクリニックによって異なるので、事前に詳細を確認することが重要です。

ただし、すべてのトラブルが保証の対象になるわけではありません。患者さまの過失や自然な経年劣化が原因の場合は、保証の範囲外となることもあります。

この記事では、セラミックの歯に関する保証制度について詳しく解説します。保証期間や具体的な内容、保証を受けられないケースなどをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

セラミックの歯が破損することはある?

セラミックの歯が破損する原因になる固いアーモンド

セラミックの歯は審美性や耐久性に優れていることから人気ですが、破損しないわけではありません。セラミックは硬く美しい素材である一方、その特性に起因する弱点も存在します。

セラミックが破損する原因

ここでは、セラミックの歯が破損する原因や、セラミックの特性から考えられる注意点について解説します。

強い力が加わった

セラミックは陶器に似た素材で、非常に硬い反面、強い衝撃を受けると割れるリスクがあります。

例えば、硬いものを噛む、歯ぎしりや食いしばりを繰り返すなどの行為が続くと、セラミックに亀裂が入ったり割れたりするリスクがあります。また、転倒やスポーツによる外部からの強い衝撃も、破損の原因となり得ます。

セラミックは審美性が非常に高いですが、弾力性がないため突然の強い圧力に柔軟に対応することができないのです。そのため、氷やナッツなど硬い食べ物を噛む習慣がある場合、セラミックに過剰な負荷がかかって破損する可能性があります。

装着時の技術

セラミックの歯の破損は、装着時の問題によって引き起こされることもあります。例えば、接着剤の使用が不適切だった場合、セラミックが十分に固定されず使用中に割れるリスクが高まるでしょう。

信頼性の高い歯科医院で治療を受けることが非常に重要です。

経年劣化や使用環境の影響

セラミックそのものは非常に耐久性が高い素材ですが、長年の使用によって接着部分が劣化して外れることがあります。また、口腔内の環境やケア方法によってセラミック部分に過剰な負担がかかり、破損したり外れたりする場合もあります。

セラミックの歯には保証がある

セラミックの歯に保証があるイメージ

多くの歯科医院では、セラミックの歯に対して保証制度を設けています。患者さまが治療後も安心して過ごせるようサポートしています。

保証内容や条件は歯科医院ごとに異なるため、治療を受ける前に詳細を確認することが重要です。保証期間中であれば、一定の条件の下で修理や再製作が無料、または割引価格で行われます。

ただし、患者さま自身の過失や経年劣化が原因の場合は、保証の対象外となることもあります。

治療を受ける際には、保証制度についても確認しておきましょう。内容を十分に理解しておくことで、治療後のトラブルを防げます。

セラミックの歯の保証を受けるための条件

セラミックの歯の定期検診をする歯医者と患者

保証を利用するためには特定の条件を満たす必要があります。これらの条件は歯科医院ごとに異なるため、治療前に詳細を確認することが大切です。

以下に、主な条件について解説します。

定期検診を受けていること

セラミックの歯の保証を利用するための条件として、定期検診を受けていることを挙げる歯科医院が多いです。

定期検診を受けることで、セラミックの状態や口腔内全体の健康状態をチェックし、早期に問題を発見して対処できます。一般的には半年に1回程度の頻度で受診することが推奨されています。

定期検診を怠ると、保証を受けられないことがあります。

正しい使い方を守ること

保証を受けるには、セラミックの歯を正しく使用していることが条件とされます。硬い物(氷、ナッツの殻)を無理に噛む、歯で物を開けるなどの不適切な使い方を避けることが重要です。

歯ぎしりや食いしばりがある場合には、歯科医師から指示されたナイトガードの使用が求められるでしょう。使用上の注意を守らないと、保証を受けられない可能性があります。

治療後の指導を遵守すること

治療後、歯科医師から指導されるケア方法を守ることも保証の条件です。適切なブラッシングやフロスの使用、食事の注意点などが含まれます。

これらを怠ることでセラミックにトラブルが発生した場合、保証を受けられないことがあります。日々のケアを徹底し、トラブルを未然に防ぐことが重要です。

他院で修理や調整を行わないこと

保証を受けるためには、治療を受けた歯科医院で診察や修理を行うことが原則です。他院で修理や調整を受けた場合、保証が無効となる場合があります。そのため、トラブルが発生した際は必ず治療を行った歯科医院に相談しましょう。

セラミックの歯が保証の対象とならないケース

ボクシングで殴られてセラミックの歯が破損するイメージ

保証対象外となる条件は歯科医院によって異なりますが、一般的には以下のケースが挙げられます。

患者さまの過失による破損やトラブル

保証は通常使用によるトラブルに限定されており、患者さまの過失が原因で発生した破損は対象外とされます。たとえば、以下のようなケースが該当します。

・硬いものを無理に噛んだことによる破損
・歯を道具として使って破損した
・スポーツや事故の衝撃による破損

定期検診を受けていない場合

定期検診は、セラミックの状態や口腔内の健康を維持し、問題を早期に発見するために不可欠です。指定された期間(通常半年〜1年ごと)で検診を受けていない場合や、歯科医師が推奨するメンテナンスを怠った場合は、保証の対象外になるでしょう。

他院で修理・調整を受けた場合

セラミックのトラブルが発生した際に、治療を受けた歯科医院以外で修理・調整を受けた場合、保証が無効になることがあります。他院の介入によって状態が悪化した場合、責任の所在が不明確になるためです。

天然歯や歯周病が原因のトラブル

セラミック自体に問題がない場合、保証を受けられない可能性があります。隣接する天然歯の損傷がセラミックに影響を与えた場合や、歯周病が進行しセラミックを支える土台が弱くなった場合などが挙げられます。

経年劣化や自然な摩耗

セラミックの歯は耐久性が高いものの、長期間使用すると劣化することがあります。セラミックの摩耗や接着剤の劣化は時間の経過による自然な現象とみなされ、保証対象外となる可能性があります。

セラミックの歯の保証内容

セラミックの歯を作成している機械

セラミックの歯の保証は、主に治療後に発生するトラブルに対応するためのものです。保証の範囲や内容は歯科医院によって異なりますが、一般的な内容は以下のとおりです。

破損の修理

セラミックに亀裂が入ったり一部が欠けたりした場合に、修理を受けられます。修理が可能な範囲であれば、無償または一部負担で対応できます

脱離の再装着

セラミックが歯から外れてしまった場合、再度装着する処置が保証に含まれます。通常使用での脱離が対象で、外部からの強い衝撃によるものは除外されることがあります。

再作成

修理が不可能なほど損傷した場合や、脱離後に再利用が困難な場合、新しいセラミックを作製して装着する対応も保証内容に含まれることが多いです。

初期不良の対応

装着直後にフィット感の問題や痛みが生じた場合、再調整や作り直しが必要でしょう。この対応でも、保証を受けられることが一般的です。

セラミックの歯の保証期間

セラミックの歯の保証期間のイメージ

セラミックの歯の保証期間は、多くの歯科医院で 3年から5年程度 に設定されています。この期間内であれば、破損や脱離といったトラブルが発生した場合、通常は無償で修理や再装着が行われます。

一部の歯科医院では、より長い保証期間(10年以上)を提供しているケースもあります。その場合、条件や保証範囲が限定されることが多いため事前の確認が重要です。

セラミックの歯の保証期間を過ぎたらどうなる?

セラミックの歯の保証期間が過ぎたらどうなるか考える女性

保証期間を過ぎると、セラミックの破損やトラブルが発生した場合の修理・再作成の費用を患者さまが負担する必要があります。費用は問題の内容によって異なり、破損部分の修理であれば数万円程度、セラミックの再作成が必要な場合は10万円以上かかることもあります。

まとめ

セラミックの綺麗な歯で笑う男性

セラミックの歯には、保証期間が設定されていることが多いです。一般的な保証期間は3~5年ですが、歯科医院によっては10年以上の長期保証を提供する場合もあります。

保証内容には通常使用での破損や脱離が含まれますが、患者さま側の過失や経年劣化、他院での修理、天然歯や歯周病が原因の場合は対象外となることが多いです。保証の条件には定期検診を受けることが挙げられるのが一般的です。

セラミックの歯を検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。

当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科など、さまざまな分野に力を入れています。ホームページはこちらご予約・お問い合わせもお待ちしております。