こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。
子どもの歯並びが気になるけれど、MFT（口腔筋機能療法）にどれくらいの費用がかかるのかといった疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。MFTは小児期に行われることが多い治療ですが、費用が不安で踏み切れないと感じている方もいるかもしれません。
本記事では、MFTの費用や保険適用の対象となるかどうかなどについて解説していきます。
目次
MFT（口腔筋機能療法）とは
MFT（口腔筋機能療法）は、歯列や噛み合わせに影響を与える口周りの筋肉の使い方を改善する治療方法です。どのような特徴があり、どのような目的で行われるのか確認していきましょう。
MFTの目的
MFTを行う目的は、口腔周囲の筋肉のバランスを整え、誤った癖を改善することです。その結果、舌や口の位置、鼻呼吸の習慣などを正しい状態に改善し、歯列の乱れを予防します。また、口周りの筋肉の癖を改善することで、歯ぎしりや食いしばりなどを改善できることもあります。
MFTの特徴
MFTには、以下のような特徴があります。
乳歯期から始められる
MFTは、乳歯列期の小さなお子さまから受けることが可能です。痛みを伴うような処置は行わないため、お子さまでも無理なく続けられるでしょう。
特に、乳歯から永久歯に生え変わる6歳頃までにMFTを行うと、歯並びの改善が期待できるケースが多いです。
歯を動かす治療ではない
MFTは、歯列矯正のように歯を直接動かす治療ではありません。舌や唇、頬などの口周りの筋肉のバランスを整えることが目的の治療なので、正しい舌の位置や、唇・頬の筋肉の使い方、咀嚼の仕方などを学びます。
歯は、歯茎や顎の骨などの歯周組織だけでなく、口周りの筋肉や舌などによって支えられられています。このため、口周りの筋肉や舌の使い方・位置などを調整することで、歯並びの悪化を予防したり、歯並びの改善を目指したりします。
上述したとおりはを直接動かす治療ではないため、完璧な歯並びを目指す場合には、歯の位置を調整する矯正治療を併用する必要があるでしょう。
姿勢や生活習慣も改善できる
MFTは単に口腔内の筋肉にだけでなく、全身のバランスや生活習慣にも影響を与えるものとされています。長時間のスマートフォン使用や悪習慣は、姿勢や口元の位置に悪影響を与え、それが口腔筋のアンバランスを引き起こす原因になることもあります。
MFTによって口周りの筋肉のバランスが整うことで、正しい姿勢を維持できるようになることも少なくありません。
口呼吸を改善できる
口呼吸は、口内を乾燥させ、虫歯や口臭の原因になります。また、本来は舌は上顎に位置しますが、口呼吸をしていると下顎に下がってしまい、顎の成長に影響を及ぼします。
このため、口呼吸が歯並びの悪化を引き起こす可能性があります。
MFTでは、舌や唇、頬の筋肉を鍛えて、鼻呼吸しやすい状態に整えることが可能です。正しい呼吸法を身につけ、口周りの筋肉を鍛えることで、歯並びや噛み合わせの改善だけではなく、虫歯のリスクも下げる効果も期待できるでしょう。
MFT（口腔筋機能療法）の費用
MFTは、保険の適用外となるケースが多いため、治療内容や通院頻度に応じて、費用が大きく変動する点に注意が必要です。
MFTの費用相場は1回あたり3,000円～1万円です。ただし、MFTを単独で行うのではなく、矯正治療と併用するケースが多いです。この場合、矯正治療の費用も追加でかかる可能性があるため注意しておきましょう。
お子さまの場合、MFTによって口周りのバランスを整えることで、顎の成長を活かしながら歯並びを整えることができるでしょう。
MFTの費用の内訳
MFTの費用は治療内容によって変わります。詳しい内訳をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
また、MFTを実施する場合、トレーニングを続ける必要があります。一度受診してトレーニングすれば終わりというわけではないので、ランニングコストも意識する必要があるでしょう。通院頻度は1〜3ヶ月に1回程度が多く、半年〜1年ほど継続するのが一般的です。
初診・カウンセリング費用
MFTを始めるためには、まずカウンセリングで患者さまの悩みや改善したいことなどを聞いていきます。歯科医院によっては無料の場合もありますが、有料の場合もあります。有料の場合は、3,000円〜1万円程度の費用がかかるでしょう。
診断費用
MFTを始める前には、口腔機能の診断を行います。舌の動きや口の筋肉の状態などを評価し、どのようなトレーニングが必要かを把握します。費用の相場は1万円から5万円程度でしょう。
定期的な通院費用
治療期間中は、1ヶ月に1回の頻度で通院が必要です。通院の際には、トレーニング内容の指導をしたり、歯科医師が適切にできているか確認したり、治療の成果が出ているかを確認したりします。
費用相場は、1回あたり3,000円〜5,000円程度です。
矯正治療の費用
の改善を目的とする場合、MFTと同時に矯正治療を行うケースが多いです。この場合、MFTの費用に加えて、矯正治療の費用も必要になることを理解しておきましょう。
費用は使用する装置や患者さまの状態によって変動しますが、10万円〜50万円程度かかるのが一般的でしょう。また、矯正治療中の経過観察にかかる費用や、矯正装置の作成費用も発生することがあります。
ただし、矯正治療の一部にMFTを含んだプランを提供している歯科医院もあります。この場合、2つを合わせた費用を提示していることもあるので、詳しい費用については治療を受ける予定の歯科医院に確認しましょう。
MFT（口腔筋機能療法）には保険が適用される？
MFTは、現在の日本では保険が適用される治療ではありません。保険が適用されるのは口腔機能を改善するための最低限の治療に限られています。MFTは最低限の治療とは認められず、自由診療になるケースが多いのです。
ただし、口腔機能発達不全症と診断された場合などに行うMFTには、保険が適用される可能性があります。お子さま本人や保護者の方が保険が適用されるかどうかを判断するのは難しいので、歯科医師に相談してみましょう。
MFT（口腔筋機能療法）にかかる費用は医療費控除の対象？
MFTにかかる費用は、医療費控除の対象となる場合があります。
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に申請できる所得控除のことです。一般的には1年間の医療費が10万円を超えた場合に対象となり、申請すれば所得税の控除を受けられるので経済的な負担を減らすことが可能です。
MFTを受ける患者さまだけでなく、生計をともにするご家族の医療費をまとめて申請できるため、治療を受ける場合は検討してはいかがでしょうか。
ただし、MFTの費用が医療費控除の対象となるかどうかの判断基準として、治療目的であるかどうかが挙げられます。口腔機能に何らかの問題を抱えており、その治療を目的とする場合は、医療費控除の対象となる可能性があります。
MFTそのものの費用だけでなく、通院の際に利用した公共交通機関の費用なども対象となるため、領収書や通院履歴などを残しておくようにしましょう。
まとめ
MFT（口腔筋機能療法）の費用は、歯科医院によって異なります。MFTのトレーニング以外にも費用が発生することがあるので、詳しい内訳などは歯科医院に確認するようにしましょう。
自由診療の場合は高額な費用がかかる可能性がありますが、医療費控除の対象になることもあるので、歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。
MFT（口腔筋機能療法）を検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。
当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科など、さまざまな分野に力を入れています。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせもお待ちしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
