こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。
セラミックの歯は、その美しい見た目と耐久性から、多くの人に選ばれています。セラミックの歯を検討している方のなかには、セラミックの歯の色は変わるのか気になっている方がいるのではないでしょうか。
セラミックの歯は銀歯などに比べると高額であるため、できるだけ綺麗な状態を維持したいと考えることでしょう。
この記事では、セラミックの歯は変色するのか解説します。セラミックの歯の色が変わるのを防ぐ方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
セラミックの歯の色の特徴
セラミックの歯は、審美性と耐久性を兼ね備えていることから多くの人に選ばれています。そのなかでも、色の美しさや自然さは大きな魅力の一つです。以下に、セラミックの歯の色の特徴について詳しく解説します。
天然歯のような透明感がある
セラミックは光を適度に透過する性質を持ち、天然歯のような透明感を再現できます。この特性により、周囲の歯と自然に馴染む仕上がりが期待できます。
患者さん一人ひとりの歯の色に合わせて、細かく色調を調整できるのもセラミックの特徴です。これにより、治療を受けた部分が周囲の歯と違和感なく馴染む仕上がりが実現します。
天然歯と馴染みやすい
セラミックは、歯茎の色とも調和しやすいため、特に前歯の治療において審美性が高く評価されています。また、変色しにくい素材のため、時間が経っても自然な見た目を保つことができます。
金属を使用しないセラミックの歯は、金属アレルギーのリスクがなく、歯茎が黒ずむ心配もありません。この点でも、天然歯の見た目に近い美しさを維持できます。
色が安定している
セラミックは、コーヒーや紅茶などの着色しやすい飲食物の影響を受けにくい素材です。そのため、定期的にメンテナンスを受けることで、美しい色を長期間維持できます。適切にケアを行えば、治療直後の色や艶を保ちながら、長く使用することが可能です。
セラミックの歯の色は変わる?
セラミックには、表面が滑らかで、着色しにくいという性質があります。そのため、コーヒーや紅茶、タバコなどの色素沈着に強く、変色しにくいのが特徴です。
しかし、選択するセラミックの素材によっては色が変わる可能性があります。例えば、歯科用プラスチックのレジンとセラミックを混ぜ合わせて作られたハイブリッドセラミックは、レジンを使用していることから変色しやすいといわれています。
また、表面に細かい傷がついたり、長年使用したりすることで光沢が失われ、見た目に変化が生じることもあります。
セラミックの歯の色が変わる原因
セラミックの歯は基本的に変色しにくいですが、いくつかの要因によって色が変わることがあります。その原因を理解することで、予防ができるでしょう。ここでは、セラミックの歯の色が変わる主な原因について解説します。
接着剤の劣化と汚れ
セラミックの歯は天然歯に接着剤を使用して固定されます。この接着剤が経年劣化や汚れの蓄積によって変色することがあり、これがセラミック全体の見た目に影響を与えることがあります。特に接着部分が目立つ場合、歯の全体的な色合いがくすんだ印象になることがあります。
歯茎の後退による露出
歯茎が後退することで、セラミックの下部や接着剤の部分が露出し、それが目に見える形で変色と感じられる場合があります。加齢や歯周病などによる歯茎の退縮が原因で、接着部分が露出すると、見た目の美しさに影響を及ぼすことがあるのです。
金属製の土台の問題
セラミックの内部に金属製の土台を使用している場合、時間の経過とともに金属が酸化して、歯茎が黒ずんだり、セラミックの色味が暗く見えたりすることがあります。金属のフレームを覆っているセラミックが剥がれて、見た目に影響を及ぼすこともあるでしょう。
日常的な汚れと着色
セラミックの表面は滑らかで汚れが付きにくい素材ですが、毎日使用するうちに細かな傷がつくことがあります。この傷に汚れが溜まりやすくなり、茶渋やタバコのヤニ、食品の着色成分が原因で見た目がくすむことがあります。
メンテナンス不足
日常的なブラッシングだけでは汚れを完全に落としきれない場合があります。定期的にプロフェッショナルクリーニングを受けないと、表面に微細な汚れが蓄積して、見た目の美しさが損なわれる可能性があります。
長期間の使用による変化
レジンを混ぜ合わせて作られたハイブリッドセラミックの場合、長期間使用すると表面の光沢が失われ、透明感が減少することがあります。
着色しやすい食品や飲料
コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどの濃い色の食品や飲料がセラミックの見た目に影響を及ぼすこともあります。特にこれらを頻繁に摂取する方は、注意が必要です。
喫煙の影響
タバコのヤニがセラミックの表面に付着し、見た目の変化を引き起こすことがあります。特に、ハイブリッドセラミックの場合は、喫煙によって変色することがあるため注意しなければなりません。禁煙することで、セラミックだけでなく口腔全体の健康を保つことが可能です。
セラミックの歯の色が変わるのを防ぐ方法
セラミックの歯は変色しにくいですが、適切なケアを行うことで、さらに長期間美しい状態を保つことができます。素材選びや日常の習慣を工夫することで、色の変化を防ぐことが可能です。以下に、セラミックの歯の色が変わるのを防ぐための具体的な方法を解説します。
変色しにくいセラミック素材を選ぶ
セラミックの詰め物・被せ物に使用される素材には、オールセラミックやジルコニアなどさまざまな種類があります。特にジルコニアは、変色しにくく、耐久性が高いことから、審美治療で広く選ばれています。また、透明感があるため、自然な見た目を保つことができます。
内部に金属を使用しないメタルフリーのセラミックは、土台部分の酸化による変色リスクを防ぐことができ、歯茎が黒ずむ心配もありません。素材選びの際は、歯科医師によく相談し、ご自身のニーズや予算に合ったものを選びましょう。
定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
歯科医院で行うプロフェッショナルクリーニングは、日常の歯磨きでは落としきれない汚れや着色を取り除くのに効果的です。セラミックの歯の表面に付着した汚れを除去することで、光沢を保ち、変色を防ぐことができます。
また、定期的に歯科医院に通うことで、変色や摩耗が進行する前に適切な対応ができます。セラミック以外の歯や歯茎の健康状態も確認してもらうことで、口腔全体の美しさを保つことができるでしょう。
しっかりと口腔ケアを行う
セラミックの歯の色が変わるのを防ぐためには、しっかりと口腔ケアを行うことも大切です。歯磨きをするときは柔らかい毛の歯ブラシを選び、歯を優しく磨きましょう。強く磨きすぎると、セラミックの表面に細かい傷がつき、汚れが付着しやすくなるため注意が必要です。
また、研磨剤が含まれていない歯磨き粉を使用することで、セラミックの表面に傷をつけず、清潔な状態を保つことができます。フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、天然歯を守りつつ、口腔内全体の健康を維持できるでしょう。
デンタルフロスや歯間ブラシを活用して、接着部分や歯と歯の間に汚れが溜まらないようにすることも効果的です。
食後はすぐに口をすすぐ
コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどの着色しやすい飲食物を口にしたあとは、水で口をすすぐことで、汚れの蓄積を防げます。また、ストローを使って飲み物が歯に直接触れないようにすることも効果的です。
喫煙を控える
セラミックの歯を長期間美しい状態に保つためには、喫煙を控えることも大切です。上述のとおり、喫煙をすると見た目の変化を引き起こす原因となります。禁煙することで、セラミックの歯の美しさを保つだけでなく、口腔全体の健康維持にも役立ちます。
まとめ
セラミックの歯は変色しにくい素材として知られていますが、選択する素材によっては色が変わることがあります。
その主な原因としては、歯茎の後退や金属製の土台の酸化、表面に付着した汚れの蓄積などが挙げられます。さらに、長期間の使用による経年劣化や日常的な生活習慣も影響を与える可能性があるでしょう。
これらの変色を防ぐためには、変色しにくいセラミック素材を選ぶことが大切です。特にメタルフリーの素材を選択すれば、金属の影響を防ぎ、歯茎の黒ずみも予防できます。
さらに、日常的に正しい歯磨きを行い、定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けることも欠かせません。生活習慣においては、着色しやすい飲食物や喫煙を控えることが大切です。これらの対策をとることで、セラミックの歯を長期間美しい状態に保つことができます。
セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。
当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科など、さまざまな分野に力を入れています。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせもお待ちしております。