こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

お子さまの歯並びが気になっていて、矯正治療を受けさせたいと考えている保護者の方もいるのではないでしょうか。その中でも特に、マイオブレースは、小さなお子さまが受けられる矯正治療として注目されています。
子どもの矯正治療においては、治療のタイミングが非常に重要になってきます。「いつから始めるべきなの?」「何歳まで受けられるの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、マイオブレースの対象年齢や治療にかかる期間、費用、メリット・デメリットなどについてわかりやすく解説します。お子さまの矯正治療にマイオブレースを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マイオブレースとは

マイオブレースとは、子どもの成長を利用して顎の骨の発達を促し、正しい歯並びを目指すための装置です。歯が並ぶ土台を整えられるだけではなく、口周りの筋肉の使い方や呼吸法、姿勢など、成長期のお子さまにとって重要な健康習慣を改善することもできます。
装置はマウスピース型でやわらかく、取り外しが可能なのが特徴です。食事や歯磨きの際にも取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、生活の質を落としにくいと言えます。また、装着中の痛みもほとんどないとされています。
治療を進めるうえでは歯科医師と保護者のサポートが不可欠ですが、お子さま自身が主体的に取り組むことも必要です。
マイオブレースは何歳まで?

マイオブレースは、成長に伴う自然な骨の発育を利用した治療法です。そのため、対象年齢は3~15歳とされています。
ただし、顎の成長スピードが落ちる12歳以降では、効果が得られにくいとされています。また、治療を開始する時期が早すぎると、顎の成長に合わせた適切な刺激を与えられず、効果が薄くなる可能性があります。
したがって、3歳から12歳までの間に、マイオブレースを使用することが推奨されています。
マイオブレース治療のメリット

マイオブレースには、取り外しが可能、子どもの成長を活かして治療を進められるなど、多くのメリットがあります。ここでは、マイオブレース治療のメリットについて詳しく解説します。
周囲に気づかれにくい
マイオブレースの装置は、日中に1~2時間と睡眠時に装着します。就学しているお子さまの場合でも、学校に着けていく必要がありません。そのため、矯正中であることを周囲に気づかれにくいです。
周囲の子どもからの視線が気になって治療に消極的になることが少ないのが、マイオブレースの大きなメリットだといえるでしょう。
抜歯を回避できる
マイオブレースは、歯並びが乱れる原因そのものにアプローチするため、抜歯をせずに治療できるケースが多いです。特に、永久歯への生え変わりが完了する前の子どもに行う場合、顎の成長を利用して、歯が自然に並ぶスペースを確保できます。
抜歯による身体への負担や治療費の負担を軽減できるという点から、保護者にとっても魅力的な選択肢となっています。
口呼吸や舌癖などの改善が期待できる
マイオブレース治療は、口呼吸や舌癖、姿勢などの問題にもアプローチが可能です。
例えば、口呼吸は口腔内を乾燥させ、虫歯や歯周病のリスクを高めるだけではなく、歯並びにも悪影響を与えるといわれています。また、舌で上の前歯の裏を押したり、歯と歯の間に舌を挟んだりするなどの癖は歯列を乱す原因になります。
マイオブレース治療では、これらの悪習癖を改善するためのエクササイズやトレーニングを取り入れます。単に歯並びを整えられるだけではなく、全体的な健康の向上にもつながるのです。
痛みや違和感が少ない
マイオブレースはやわらかい素材で作られており、装着時の痛みや違和感が少ない点もメリットです。特に、矯正治療に慣れていないお子さまにとって、痛みがないことは大きな安心材料となるでしょう。
マイオブレース治療のデメリット

マイオブレース治療には、注意すべきデメリットもあります。お子さまの生活習慣や性格によっては、治療の効果が十分に得られない場合があります。
失敗しないためには、メリットだけではなくデメリットも理解したうえで検討することが大切です。ここでは、マイオブレース治療のデメリットを確認しましょう。
装着時間を守る必要がある
マイオブレースは取り外しが可能なため、装着時間を守る必要があります。十分な治療効果を得るためには、日中1~2時間程度と就寝中に装着することが重要です。装着時間を守らなければ、治療期間が長引いたり期待通りの効果が得られなかったりする場合があります。
お子さまだけで管理するのは難しいため、保護者の方がサポートするようにしましょう。
適応できない症例がある
マイオブレース治療は、すべてのお子さまに適応できるわけではありません。重度の不正咬合や顎の骨格に問題がある場合などは、別の治療法が必要になることがあります。
トレーニングが必要
マイオブレースによる治療では、マウスピースの装着だけでなく、トレーニングを実施する必要があります。たとえば、舌の正しい位置や動かし方を練習したり、正しい飲み込み方を習得したりするためのトレーニングを実施します。
治療の効果を最大限にするためには、子ども自身がしっかり取り組まなければなりません。
マイオブレースの治療期間

マイオブレースの治療期間は1〜2年程度が一般的ですが、治療の目的や症状、生活習慣の状況によっては異なる場合があります。治療を成功させるにはマイオブレース装置を正しく装着する必要があるため、子ども自身が積極的に治療を受け入れることも重要です。
マイオブレースの治療の流れ

マイオブレースによる矯正治療は、カウンセリングや検査、装置の装着、トレーニングなど、段階的に進められます。ここでは、一般的なマイオブレースの治療の流れをご紹介します。安心して治療に臨むためにも、事前におおまかな流れを把握しておきましょう。
カウンセリング
マイオブレースの治療は、カウンセリングから始まります。ここでは、歯並びや噛み合わせのチェック、口腔筋機能の簡単な評価などが行われます。無料で実施している歯科医院も多いので、まずは気軽に相談してみましょう。
検査
現在の歯並び・かみ合わせの状態を調べるために、お子さまのお口を詳細に検査します。レントゲン写真や口腔内スキャンなどを用いて、骨格や歯列の状態、舌の位置、呼吸の仕方などを総合的に評価します。
検査の結果をもとに、マイオブレースで治療できるかどうかを判断し、治療計画を立てていきます。
装置の装着・矯正開始
マイオブレースによる矯正治療を受けることを決めたら、お子さまのお口に合う装置を用意します。正しい着脱方法やケアの仕方など、装置の取り扱い方法について説明があります。
お子さまが管理するのは難しいので、保護者の方もしっかり説明を聞いて理解しておきましょう。疑問点があれば質問して、解消しておくようにしてください。
定期的な通院
治療を開始したあとは、約1か月に1回のペースで定期的に歯科医院で診察を受けます。診察では、装置のフィット状態や顎の成長状況などを確認します。
また、トレーニングを歯科医師と一緒に実施します。適切な方法でトレーニングができているか、トレーニングの効果はでているかなどを確認するためです。
治療効果を正確に評価し、必要があればサイズを調整したり、必要に応じて補助的な矯正器具を併用したりする場合もあります。スムーズに治療を進めるためにも、定期的に通院することが重要です。
治療完了・保定
口周りの筋肉のバランスや顎の骨の状態が整い、歯並びを乱す癖がなくなれば治療は終了です。矯正が完了した後は、歯の後戻りを防ぐための保定期間が設けられることがあります。
マイオブレースの費用

マイオブレースによる治療には、保険が適用されません。そのため、費用は歯科医院によっても異なりますが、およそ20万円~40万円程度が目安となります。
ただし、初診料やカウンセリング料、定期的な診察費用などの追加費用がかかる場合もあるため、トータルでの費用を事前に確認しておくことが重要です。また、分割払いやデンタルローンに対応している歯科医院もあるので、事前に調べておきましょう。
まとめ

マイオブレースは、子どもの成長を利用して歯並びや口呼吸、舌の使い方などを改善するための矯正法です。対象年齢は一般的に3〜15歳前後までが中心とされており、就学前後に始めるケースも多くあります。治療期間は症状や重症度によって異なりますが、軽度の場合は1〜2年程度が目安です。
マイオブレースは、ただ歯並びをきれいに整えるだけではなく、お子さまが生涯にわたって健康で快適に過ごすための土台作りを意識した治療法といえます。
マイオブレース治療を検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。
当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科など、さまざまな分野に力を入れています。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせもお待ちしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。



