こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

ラミネートベニアは、歯の色や形を短期間で整えられる審美治療です。歯をわずかに削るのみで自然な口元に改善できるため、多くの方に選ばれています。
しかし、「どれくらい長く持つの?」「適していない人もいる?」といった疑問や不安を持つ方も少なくありません。
この記事では、ラミネートベニアの寿命の目安や、長持ちさせるためのポイントについて解説します。前歯の形や色を整えたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ラミネートベニアの寿命はどれくらい?

ラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミックを貼り付けて見た目を整える治療法です。適切に管理された場合の寿命は、10〜20年程度とされています。
ただし、歯に接着する際に使われる接着剤は、ラミネートベニア本体よりも寿命が短いことが多く、5年程度しか持たないケースもあります。ラミネートベニアを長持ちさせるためには、破損しないよう日常生活で注意しながら、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
ラミネートベニアの寿命が短くなる原因

ここでは、ラミネートベニアの寿命が短くなる原因について解説します。
歯に大きな負担がかかる
食いしばりや歯ぎしりなど、歯に過度な力が加わる習慣があると、薄いセラミックで作られたラミネートベニアは欠けたり割れたりしやすくなります。
特に睡眠中の歯ぎしりは、食べ物を噛む力の何倍もの力がかかるとされています。起床時に顎がだるい、歯がすりへっているといった症状がある人は、睡眠時に歯ぎしりをしている可能性があるため、注意が必要です。
また、せんべいやお肉など、硬いものを頻繁に食べる人も、ラミネートベニアに負担がかかり、寿命を縮める場合があります。
色素の濃い飲食物を口にすることが多い
歯に接着するセラミック自体は変色しにくい素材ですが、接着剤は変色します。コーヒーや紅茶、赤ワインやカレーなど、色素の強い飲食物を頻繁に摂取していると、接着剤が徐々に着色し、見た目に関して劣化したと感じる場合があります。
十分に接着できていない
ラミネートベニアの寿命は、接着時の精度によっても左右されます。接着技術や歯面の処理など、装着時のわずかな条件の違いで接着強度が低下することがあるのです。接着が不十分な場合、短期間で外れる可能性が高くなります。
ラミネートベニアが適さない人とは

ラミネートベニアは、歯の見た目を整えるうえで効果的な治療法ですが、すべての人に適しているわけではありません。歯の状態や日常の習慣によっては長持ちしなかったり、十分な効果が得られなかったりすることがあります。
ここでは、ラミネートベニアが適さない人の例について解説します。
歯ぎしりや食いしばりをしている人
ラミネートベニアは、歯の表面をわずかに削るのみで接着できるほど薄いシェルです。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖が強い人は、ラミネートベニアに過度な負担がかかり、欠けたり割れたりするリスクが高まります。
家族と一緒に寝ている人は、「寝ているときにカチカチ、ギリギリといった音を立てているか」など、歯ぎしりの有無について確認しましょう。起床時に顎の疲れを感じる、歯のすり減りが目立つといった自覚がある場合も、歯ぎしりをしている可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある人は、ナイトガードの使用を検討することがあります。ナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりなどの力から歯を保護するためのマウスピースです。
ラミネートベニアの治療を受ける際に、マウスピースの使用が必要か歯科医師に相談しましょう。
形や歯並びを大きく変えたい人
ラミネートベニアは、歯の表面にセラミックのシェルを貼り付けて色や形を整える治療法です。そのため、大きな歯並びの乱れや、歯の位置のずれを根本的に改善することはできません。
大幅な形の修正や歯並びの改善が必要な場合は、矯正治療やセラミッククラウンなど、ほかの治療のほうが希望を叶えられる可能性があります。また、歯が重なり合っている部分に、ラミネートベニアをうまく貼り付けることは難しいです。
無理にラミネートベニアで改善しようとすると、不自然な仕上がりや、過度に歯を削る結果となる可能性があります。どのような仕上がりを希望しているのか、改善が可能な歯並びであるのか、歯科医師とよく相談しましょう。
虫歯や歯周病になっている人
すでに虫歯や歯周病がある人は、まずそれらの治療を優先する必要があります。虫歯や歯周病がある状態でラミネートベニアを装着すると、治療後に症状が進行して土台となる天然歯が弱くなり、外れたり割れたりするリスクが高まるためです。
歯周病がある場合は、歯茎が腫れたり顎の骨が溶けたりすることによって歯の位置が不安定になり、仕上がりに影響が出ることもあります。虫歯や歯周病の治療後であればラミネートベニアができる可能性があるため、まずはお口のトラブルを解決しましょう。
歯を削ることに抵抗のある人
ラミネートベニアで歯を削るのはわずかな量ですが、歯を削る処置であることに変わりはありません。天然の歯を可能な限り残したい方や、削ることに強い抵抗がある方には適していないでしょう。
歯を削らずに改善できる方法として、歯の色を改善したい方はホワイトニング、歯並びを整えたい場合は矯正治療などが考えられます。
ラミネートベニアの寿命を延ばすには

ラミネートベニアに使われるセラミックは、変色しにくく劣化にも強い素材ですが、土台となる歯の状態が悪化すると寿命が短くなる可能性があります。ここでは、ラミネートベニアを長持ちさせるために意識したいポイントを解説します。
歯磨きを丁寧に行う
寿命を左右する大きな要因のひとつが、毎日のセルフケアです。ラミネートベニアそのものは虫歯になりませんが、セラミックを接着する歯との境目にはプラークがたまりやすく、虫歯になりやすいです。虫歯になると接着強度も低下し、外れるリスクが高まります。
毛先の柔らかい歯ブラシを使い、軽い力で丁寧に磨くことが大切です。歯間ブラシやフロスを使うことで、細かい部分の汚れも除去しやすくなり、長期的なトラブルを防ぎやすくなります。
硬い食べ物をできるだけ避ける
ラミネートベニアは薄いセラミックで作られているため、硬いものを噛んだ際の強い衝撃で欠けたり割れたりすることがあります。特に氷やナッツ、スルメや硬い肉などは過度な負担がかかりやすいため注意が必要です。
食事の際にはラミネートベニアが装着されている前歯で無理に噛み切らず、奥歯で噛む習慣をつけると、寿命を延ばすことにつながります。食べ方を工夫するだけでも、ラミネートベニアにかかる負担を大幅に減らせるでしょう。
ナイトガードを使用する
就寝中の歯ぎしりや食いしばりは、ラミネートベニアに大きな負担をかけます。前述したとおり、歯ぎしりや食いしばりによる負荷を減らすためには、ナイトガード(就寝用マウスピース)を使用するのもひとつの方法です。
また、大きなストレスを抱えていると、歯ぎしりや食いしばりをしやすくなるとされています。無意識に噛み締めることで、ストレスを発散させるためです。
歯ぎしりや食いしばりを減らすために、運動や趣味をする、ゆっくりとした時間を過ごすなど、日中にストレスを発散できるよう心がけましょう。
定期検診を受ける
ラミネートベニアを長持ちさせるために、定期的に歯科医院を受診することも大切です。ラミネートベニアの浮きや欠け、小さな虫歯や接着面の劣化などがあっても、自分では気づかないことは少なくありません。
歯科医院で定期的にチェックすれば、トラブルを早期に発見して適切に治療できます。ラミネートベニアだけでなく、虫歯や歯周病の有無をチェックしたり、クリーニングを受けたりできるので、全体的なお口の健康維持にもつながります。
まとめ

ラミネートベニアの寿命は、歯科医師の接着技術や患者さま自身の生活習慣によって大きく異なります。適切にケアすれば、10年以上美しい状態を保つことも可能です。
寿命を縮める主な原因は、施術時の接着不良、歯ぎしりや食いしばり、硬い食べ物を前歯で噛む習慣などです。ラミネートベニアは、重度の歯ぎしりがある人や、歯を削ることに抵抗のある人には適さない場合があります。
また、歯並びそのものを改善することもできません。ご自身の希望が叶えられるかどうかは、歯科医師とよく相談して決めることが大切です。興味のある方は、まずは歯科医院で相談してみてください。
ラミネートベニアを検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。
当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科など、さまざまな分野に力を入れています。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせもお待ちしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。



