ホワイトニングとは?歯を白くする方法と注意点を解説


こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

歯の色サンプルを自分の歯に当てて比較する女性

歯は、何もケアをしなければ、加齢や着色汚れなどでだんだん黄ばんでいきます。黄ばんだ歯を白くしたい方には、歯を削ることなく白くできるホワイトニングがおすすめです。

今回は、ホワイトニングの種類やそれぞれの特徴、メリットについて解説します。注意点や自分に合ったホワイトニング方法の選び方もご紹介しますので、ホワイトニングに興味がある方はぜひ参考にしてください。

ホワイトニングとは

歯科医院で歯のオフィスホワイトニングを受ける女性

ホワイトニングとは、特殊な薬剤を使って歯を白くする施術のことです。歯の表面にホワイトニング剤を塗って白くするので、歯を削りたくない方に向いています。

歯磨きやクリーニングだけでは落ちない着色汚れを分解して歯を漂泊するので、もともとの自分の歯よりも白くできることが特徴です。

ホワイトニングの種類

3つの数字を選ぶ人

ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、2つの方法を併用するデュアルホワイトニングの3種類があります。

以下、それぞれ詳しく解説します。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングのことです。歯の表面にホワイトニング剤を塗って、特殊な光を当てることで、黄ばみを分解し、歯を白くします。

1回の施術に1時間〜1時間半程度かかりますが、歯科医院でしか使用できない高濃度のホワイトニング剤を使用するので、1回の施術でも効果を感じやすいのがメリットです。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、自宅で行うホワイトニングのことです。ホワイトニング剤を専用のマウスピースに入れて1日2時間程度はめ、それを2週間〜1か月続けることで歯を白くします。

オフィスホワイトニングよりも濃度の低いホワイトニング剤を使用します。歯が白くなるまでに時間がかかるものの、じっくり歯を白くするため、色が長持ちするのが特徴です。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行して行うホワイトニング方法のことをいいます。

2つの方法を併用することで、短期間で歯を白くできるうえ、色が長持ちするのが特徴です。

ホワイトニングの効果

白い背景の前で指をさす女性

ホワイトニングの効果を感じるまでの期間や効果持続期間について解説します。

<ホワイトニングの種類と効果を感じるまでの期間・効果持続期間>

ホワイトニングの種類 効果を感じるまでの期間 効果持続期間
オフィスホワイトニング 3〜5回(1〜2週間に1回の施術) 3〜6か月
ホームホワイトニング 2週間〜1か月 6か月〜1年
デュアルホワイトニング 1〜3か月 1〜2年

ホワイトニングの効果を感じるまでの期間は、ホワイトニングの種類や、もともとの歯の色によって異なります。

オフィスホワイトニングは1回の施術でも効果を感じるものの、1回だけでは納得のいく白さにならないことが多いです。理想的な白さにしたい場合は、1〜2週間に1回の頻度で、3〜5回繰り返しホワイトニングするとよいでしょう。

ホームホワイトニングは、2週間〜1か月、毎日マウスピースをつけてホワイトニングを行うことで歯を白くします。1回の施術では効果をほとんど感じません。

しかし、時間をかけて歯の内側から白くすること、継続してホワイトニングすることから色戻りしにくいというメリットがあります。

今回ご紹介した効果を感じるまでの期間や持続期間は、ホワイトニング方法や歯の質によって異なります。実際にホワイトニングする際は、歯科医師の指示に従いましょう。

ホワイトニングのリスクと注意点

RISKの木の文字を並べる人

ホワイトニングで歯を白くすることで、清潔感やよい印象を与えるメリットはありますが、リスクや注意点もあります。

ホワイトニングのリスクや注意点は、以下の3つです。

・知覚過敏になるおそれがある

・詰め物や被せ物は白くならない

・神経のない歯は白くならない

それぞれ詳しく解説します。

知覚過敏になるおそれがある

ホワイトニング剤の効果によって、歯がしみたり痛みを感じたりすることがあります。このような知覚過敏の症状は、一時的な場合が多いです。

ホワイトニング後か、長くても2日程度で落ち着きますので、様子をみましょう。

詰め物や被せ物は白くならない

ホワイトニングで白くできるのは、ご自身の歯のみです。虫歯治療でいれた詰め物や被せ物の部分は白くできません。

詰め物や被せ物を白くしたい場合は、セラミックやジルコニアなどに入れ替えるとよいでしょう。

神経のない歯は白くならない

ご自身の歯であっても、神経のない歯はホワイトニングでは白くできません。

神経のない歯を白くするには、歯の内部に薬剤を詰めて歯を白くするウォーキングブリーチという方法が効果的です。

自分に合ったホワイトニング方法の選び方

机の上にある白いカードを選択する

オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、どちらがご自身に合ったホワイトニング方法なのか、わからない方もいらっしゃるでしょう。

ここからは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのメリット・デメリットを比較し、ホワイトニングの選び方のポイントについて解説します。

<ホワイトニングの種類とメリット・デメリット>

ホワイトニングの種類 メリット デメリット こんな人におすすめ
オフィスホワイトニング ・効果を実感するまでの期間が短い

・歯科医院で施術するためトラブルがあっても安心できる

・色戻りが早い

・歯科医院に通う必要がある

・イベント前など、短期間で歯を白くしたい方

・毎日続けるのが苦手な方

ホームホワイトニング ・色が長持ちする

・好きなタイミングでできる

・効果を感じるまでに時間がかかる

・ マウスピースのケアや薬剤の管理が必要である

・忙しくて歯科医院に通うのが難しい方

・歯の白さを長持ちさせたい方

オフィスホワイトニングの一番のメリットは、短期間で白くできることです。成人式や結婚式、留学など、大事なイベントの前に歯を白くしたい場合は、即効性のあるオフィスホワイトニングがよいでしょう。また、歯科医院で施術するためトラブルが起きた場合にも適切に対処してもらえます。ケアや管理が必要ないため、ホワイトニングする手間をかけたくない方にも向いています。

ホームホワイトニングのメリットは、歯の内部からじっくり歯を白くしていくため、持続性が高いことです。さらに、オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤よりも低濃度なため、自然な歯の白さに仕上がります。できるだけ歯の白さを長持ちさせたい方や自然な歯の白さを目指したい方は、ホームホワイトニングが向いています。また、歯科医院に通わなくても自分の好きな時に好きな場所でホワイトニングできるので、忙しさから歯科医院に通えない方に最適なホワイトニングといえるでしょう。

それぞれのホワイトニングにはメリットとデメリットがあります。ご自身に合ったホワイトニングが分からない方は、いつまでに歯を白くしたいのか、歯科医院に通えるかどうかなどを基準に、ホワイトニング方法を選びましょう。

ホワイトニングの流れ

STEPと書かれた積み木を登る木の人形

一般的なホワイトニングの流れを、ホワイトニングの種類ごとに解説します。

<一般的なホワイトニングの流れ>

オフィスホワイトニング ホームホワイトニング デュアルホワイトニング
1.       カウンセリング

2.       口腔内の確認

3.       クリーニング

4.       ホワイトニング剤塗布

5.       照射(2〜3回繰り返す)

6.       チェック

1.       カウンセリング

2.       口腔内の確認

3.       クリーニング

4.       型取り

5.       マウスピース・ホワイトニング剤の受け渡し

6.       チェック

1.       カウンセリング

2.       口腔内の確認

3.       クリーニング

4.       型取り

5.       オフィスホワイトニング

6.       マウスピース・ホワイトニング剤の受け渡し

7.       ホームホワイトニング

8.       チェック

どのホワイトニングも、施術前に必ずカウンセリングと口腔内の確認を行います。

虫歯や歯周病、口腔内の汚れがある場合は、ホワイトニングの前に治療しなければいけません。特に、虫歯を放置したままホワイトニングをすると歯に痛みが出る原因になるため、治療が終わってからホワイトニングすることが一般的です。また、歯の表面がきれいな状態でないと、ホワイトニングの効果が十分に得られません。そのため、汚れがひどい場合には2回目以降の来院時にホワイトニングを行うこともあるので、注意が必要です。

ホワイトニング後のアフターケア

手鏡で自分の歯を見て笑う女性

ホワイトニング後に色を長持ちさせるためのアフターケアを3つご紹介します。

色の濃いものや酸性の食べ物を避ける

ホワイトニング剤の影響により、歯の表面にある「ペリクル」という膜が剝がれるため、ホワイトニング直後は刺激を受けやすい敏感な状態です。オフィスホワイトニング後12〜48時間以内、ホームホワイトニング後2〜3時間以内は、色の濃いものや酸っぱいものは控えましょう。

避けるべき飲食物は、以下のとおりです。

・コーヒー

・ワイン

・カレー

・炭酸

・柑橘系のフルーツ

ホワイトニング後は歯が溶けやすい状態にあるため、炭酸や柑橘系のフルーツなど、酸性のものは控えましょう。また、色の濃い飲食物を摂ると、せっかく白くなった歯が着色するので注意が必要です。ホワイトニング後は「白い服についた時に落ちやすい飲食物かどうか」を考慮して、食事を選ぶとよいでしょう。

食事制限をすることでホワイトニング効果が高くなりますが、上記の食事を避けるのが難しい場合もあるでしょう。その場合は、食事前に水を飲む、ストローを使って飲み物を飲む、食後はすぐに歯を磨くなどを行い対処してください。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う

ホワイトニング効果のある歯磨き粉には、着色汚れを落としやすくするだけでなく、歯の表面に着色や汚れがつきにくくする効果があります。継続的に使用することで、ホワイトニング直後だけでなく、それ以降も歯の白さを長持ちさせられるでしょう。

定期健診を受ける

ホワイトニングをしたあとは、正しい歯磨きで毎日しっかりと汚れを落とすことが大切です。

しかし、どんなに気を付けていても磨き残しはあるでしょう。ホワイトニング効果を持続させるためには、定期的に歯科医院でクリーニングを受け、すみずみまできれいにすることが必要不可欠です。定期的に歯科医院に通うことで、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

ホワイトニングの費用

COSTと書かれた積み木と電卓

どのホワイトニングの方法も保険が適用されず、自費診療のため、費用は歯科医院によって異なります。ここでは、一般的なホワイトニングの費用の目安をご紹介します。

・オフィスホワイトニング……約15,000円〜50,000円(1回の費用)

・ホームホワイトニング……約15,000円〜30,000円(マウスピース代とホワイトニング剤の費用)

・デュアルホワイトニング……約50,000〜100,000円(上記の費用を足した費用)

最もホワイトニング効果が高いのは、2つのホワイトニングを併用する「デュアルホワイトニング」ですが、費用が高額になるのがデメリットです。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、費用や効果持続期間などを基準に、ご自身に合ったホワイトニング方法を選びましょう。

まとめ

ホワイトニングのbefor、afterのイメージ

ホワイトニングとは、歯の表面に特殊な薬剤を塗って、歯を白くする施術のことです。歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、2つの方法を併用するデュアルホワイトニングの3種類があり、それぞれの方法によって歯を白くする効果に違いがあります。

オフィスホワイトニングは、短期間で歯を白くできるものの、色が長持ちしにくい特徴があります。ホームホワイトニングは、効果を感じるまでに時間はかかるものの、色持ちがよいでしょう。2つの方法を併用するデュアルホワイトニングは、短期間で歯が白くなり色が長持ちするものの、費用が高額になるのがデメリットです。

ご自身に合ったホワイトニング方法がわからない方は、いつまでに歯を白くしたいか、費用や効果持続期間などを考えて選ぶとよいでしょう。

歯のホワイトニングを検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。