忙しさから歯磨きを怠けてしまったり、甘い飲み物を頻繁に飲んでしまったり・・・
虫歯にならないよう、気を付けるべき習慣がないかご自身の生活を振り返ってみましょう。
虫歯ができる仕組み
虫歯ができる習慣についてお話しする前に、まず虫歯ができる仕組みについてお話ししたいと思います。
虫歯は三つの要素がそろって成立します。
- ・歯
- ・糖
- ・虫歯菌(プラーク)
このうち一つでも揃わなければ、虫歯にはなりません。
飲食回数とpH(酸性度)と虫歯
プラーク中のpHは通常中性です。
食べ物の摂取によって糖が入ってくると、虫歯菌はその糖を食べ、酸を作ります。
プラーク内のpHは虫歯菌の作る酸によって、飲食直後から下がり始め、約10分で下限に到達します。
プラーク中のpHが酸性になると歯の表面は溶け始め、これを脱灰と呼びます。
表面が酸によって溶け始めた状態が、初期虫歯という状態になります。
そこから唾液の中和の作用により徐々に回復し、およそ60分ほどで中性に戻ります。
中性に戻ると、溶け始めた歯の表面はまた、元の状態に戻ります。
これを再石灰化といいます。
しかし、pHが戻り切る前に飲食を行うと、またpHはさがります。
つまり、脱灰後の再石灰化が行われる前に脱灰の作用時間がながくなります。
再石灰化が行われず、脱灰の時間(酸性の時間)が長くなることで、穴が開くような虫歯ができてしまいます。
つまり、歯・糖・虫歯菌(プラーク)の3つがそろう時間を短くすることで虫歯を防ぐことができます。
毎日の生活で
- ・歯についた虫歯菌(プラーク)を除去する
- ・甘いものを控える
- ・ダラダラ食べない
- ・フッ素を使用する
などのことに気を付けることが重要です。
虫歯リスクを高めてしまう習慣
〇ダラダラ食べについて
- ・おやつを1日3回以上食べる
- ・砂糖入りの飲み物を頻繁に飲む
- ・ゲームやスマホをいじりながらおやつを食べる
- ・口の渇きを感じやすい(唾液が少ない)
〇フッ素入り歯磨きについて
- ・フッ素入りの歯磨きを使っていない
- ・歯磨き剤を付ける量は少量
- ・歯磨き後のうがいをしっかり行う
〇歯磨きの習慣について
- ・夜、歯磨き後に食べ物を食べる
- ・歯磨きをせずに寝る
- ・歯磨きは1日1回未満
- ・歯医者に行くのは痛いときのみ
あてはまる項目が多ければ多いほど、虫歯のリスクが高くなっていきます。
まとめ
本日は虫歯に関係する習慣についてお話ししました。
飴を頻繁になめたり、甘い缶コーヒーを頻繁に飲んだり、、、日々の習慣になってしまっていませんか?
虫歯は、日々の習慣を気を付けることで予防ができます。
次回は先ほどお話しした習慣について詳しくお話ししたいと思います。