ワイヤー矯正とマウスピース矯正について


噛み合わせ不良の治療で、ワイヤー矯正とマウスピース矯正による治療について少しお話ししました。

本日は二つの矯正のメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。

 

目次

  1. ワイヤー矯正について                                                                               ①ワイヤー矯正とは                                                                                                      ②メリット                                                                                 ③デメリット
  2. マウスピース矯正について                                                                                   ①マウスピース矯正とは                                                                               ②メリット                                                                                 ③デメリット
  3. まとめ

 


1.ワイヤー矯正について


①ワイヤー矯正とは

ブラケット装置という矯正用ワイヤーを固定するための装置を歯の表面に接着し、矯正用ワイヤーとブラケットを固定することで歯を移動させ歯並びを整えます。

矯正用ワイヤーには種類が多くあり、使用するワイヤーを使い分けることで、歯の移動を細かくコントロールすることが出来ます。

ワイヤー矯正は固定式の矯正装置になります。

 

②メリット

  • ・取り外さない

矯正装置が歯と固定されているため、「装着し忘れる」ということがなく、常に歯が移動し整っていきます。

  • ・適応の症例が多い

マウスピース矯正で治療が出来ないような症例でもワイヤー矯正は治療が可能になります。

  • ・細やかな調整が可能

ワイヤーの調整を行うことで細やかな移動が可能です。

 

③デメリット

  • ・痛み

装置を調整した日の夜あたりから、翌々日までが痛みのピークになります。

その後一週間ほどで痛みは徐々になくなります。

唇や頬の裏に装置が当たることで口内炎が出来ることもあります。

 

  • ・目立つ

歯と同じ色の装置やワイヤーもありますが、マウスピース矯正に比べるとやはり装置は目立ちます。

カラフルな装置をつけて、かわいくすることも可能です。

 

  • ・ブラケット装置が外れることがある

装置は歯に接着します。

硬いもの、粘着性(歯にくっつきやすい)ものを食べるときに装置が外れることがあります。

装置が外れてしまうと矯正の効果はなくなってしまうため、来院し再接着する必要があります。

 

  • ・歯磨きがしにくい

固定式の装置になるため、食べ物がつまりやすくなります。

歯磨きもしにくく、汚れがたまりやすくなります。

 

 


2.マウスピース矯正ついて


①マウスピース矯正とは

透明なマウスピースを歯に装着することで歯を動かし歯並びを整えます。

口腔内をスキャンし、そこから治療計画を立て、その治療計画に合わせてマウスピースは作られます。

お食事、歯磨きの時以外、時間にして1日20時間以上装着することで歯はしっかりと移動することができます。

この時間を守りしっかり装着していただくと、1週間に1枚ずつマウスピースを交換でき、少しずつ歯並びが整います。

 

②メリット

  • ・治療期間、治療後のイメージが確認できる

マウスピース矯正は口腔内を小型カメラで撮影した口腔内のデータをもとにコンピューター上で3Dイメージを制作し、治療計画を立てます。

現在のお口の中だけでなく、治療中の歯の動き、治療終了後のイメージが3Dで確認できます。

また、マウスピースの枚数(治療期間)も初めにわかります。

 

  • ・目立たない

透明なマウスピースを用いるため目立ちにくいです。

口元をじっと見られなければ、「矯正をしている」と気づかれずに矯正治療を行えます。

 

  • ・取り外せる

外してお食事を行い、歯ブラシも、装置が邪魔をすることが無いため、清潔な状態を維持できます。

 

  • ・痛みが少ない

1枚のマウスピースで歯を動かす力は弱く、新しいマウスピースを装着した後の痛みもワイヤーに比べ、少ないです。

また、ブラケット装置やワイヤーが無いため、口内炎は出来にくくなります。

しかしまれに、マウスピース矯正でも口内炎が出来ることがあります。

マウスピースの辺縁(へり)に擦れ粘膜が傷つくことがあります。

 

③デメリット

  • ・適応できる症例が限られる

骨格的な問題がある症例や重度の歯列不正の場合はマウスピース矯正での治療は難しいです。

症例によってはブラケット装置との併用で治療可能な場合もあります。

 

  • ・お水以外の飲み物も外さなくてはいけない

お食事の前には装置を外し、食後は歯磨き後に装置を装着します。

歯磨きを行わないと虫歯のリスクが高くなってしまうためです。

また、装置の装着中は糖分の入った飲み物は摂取できません。

装置の着色を予防するためにもコーヒーやお茶は避けたほうがよいでしょう

 

  • ・自己管理が必須

煩わしさから頻繁に取り外してしまったり、1日の装着時間が20時間より短くなると治療がしっかり進まなくなります。

出先で取り外したときは、紛失しないよう注意も必要です。

 

  • ・歯と歯の間を削ることがある

歯を並べるためのスペースを作るために行います。

0.05~0.25mm程度と、歯の表面のエナメル質のみを磨く程度ですが、削ります。

エナメル質の厚み1~2mmあります。痛みを感知しないエナメル質のみ削るため、削ることによる知覚過敏の心配はありません。

 


3.まとめ


マウスピース矯正は治療可能な症例が限られてしまうため、マウスピース矯正での治療を希望されても、希望に沿う事が出来ない事もあります。

まずは、ご自身の歯並びがマウスピース矯正で改善するか、一度ご相談ください。

また、マウスピース矯正での治療が難しい時は、矯正専門医の診察をお勧めいたします。

当院は月に数回、矯正専門医の診察も行っています。

どちらも相談は無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。