セラミック治療後に歯が痛いときは!原因と対処法


こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

セラミック治療後に歯が痛む女性

セラミック治療を受けた直後や治療を受けて数ヵ月経ってから、何らかの症状が出るケースは少なくありません。例えば、冷たい物や熱いものがしみる、食べ物を噛んだ時に痛む、何もしていなくても疼くなどの症状が挙げられます。

治療したにもかかわらずこのような症状があらわれると「お金をかけて治したのにどうして?」「治療が失敗したのでは?」と不安になるでしょう。

今回は、セラミック治療後に歯が痛む原因や痛いときの対処法、治療後のケア方法などについて解説します。

セラミック治療とは

セラミック治療のイメージ

セラミック治療とは、歯の部分的な欠損を補うことや、見た目の改善を目的として行われる治療です。セラミック(陶材)で作製した詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)を装着します。

例えば、虫歯で歯を1本削ったり失ったりした場合や、1本だけねじれた歯がある場合、前歯の大きさや形が気になる場合などに用いられます。治療の際には天然歯を削って土台を作り、その上に人工歯を被せます。

陶材は、自然な見た目や優れた耐久性を備えており、メンテナンス次第では15年以上使用できることもあります。

セラミック治療後に歯が痛む原因

セラミック治療後に歯が痛む原因は何か考えるイメージ

寿命が長いといわれる陶材ですが、治療後に痛みが出るケースも少なくありません。以下では、治療箇所に痛みが生じる原因について解説します。

治療直後に痛みが出る原因

治療して間もないうちに痛みが出る原因としては、以下が考えられます。

一時的な神経の過敏

セラミックの詰め物や被せ物を施す場合には、まず歯を削って土台を作ります。その際の振動や熱によって一時的に神経が過敏となり、しみたり痛みが出たりすることがあります。

治療した虫歯が深ければ深いほど痛みが長く続く傾向にありますが、多くの場合は数日~数週間程度で気にならなくなります。

インレーやクラウンの不適合

セラミック治療直後に痛みが出る原因のひとつとして、インレーやクラウンの不適合が挙げられます。陶材のインレーやクラウンは、クリニックで採取した歯型に合わせて歯科技工士が作製します。

基本的には患者さまの歯にぴったり合うように作られますが、場合によっては細かなズレが生じるケースも考えられます。そのような場合、人工歯が他の歯やハグキに当たって痛みを生じやすくなります。

治療後時間が経ってから痛みが出る原因

治療後時間が経過してから痛みが出る主な原因は、以下の通りです。

二次虫歯(二次カリエス)

二次虫歯(二次カリエス)とは、一度治療した歯が再び虫歯になることです。本来であれば、土台の歯と人工歯との間には細菌が侵入できません。

しかし、何らかの原因によってすき間が生じると、細菌が侵入して再び虫歯を発症します。二次カリエスは、詰め物や被せ物の下で進行するため目視では確認できず、気付かないうちに進行しやすいという特徴があります。

インレーやクラウンの破損

陶材は、強い衝撃によって欠けたり割れたりしやすいという特徴があります。気付かないうちにヒビが入ったり欠けたりしていると、その部分がしみたり痛んだりすることがあります。

特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、人工歯に過度な負荷がかかりやすく、破損しやすくなるため注意が必要です。

知覚過敏

治療をした後時間が経ってから痛みが出た場合、セラミック治療を施した歯が知覚過敏になっている可能性が考えられます。知覚過敏は、加齢や歯周炎によってハグキが下がり、象牙質が露出することによって引き起こされます。

セラミックそのものは人工物ですので痛むことはありませんが、土台となる天然歯が知覚過敏になると、治療した箇所の痛みとして感じやすくなるでしょう。

天然歯の擦り減り

天然歯は、セラミックよりも早期に擦り減ります。そのため、セラミックのインレーを施した箇所の天然歯のみがすり減り、インレーが出っ張った状態になることがあります。そのような状態では、噛んだときに出っ張った部分が当たって痛みを生じやすくなります。

セラミック治療後に歯が痛いときの対処法

セラミック治療後に歯が痛いときの対処法として鎮痛剤を飲むイメージ

治療した歯がしみたり痛んだりした際の対処法は、以下の通りです。

患部への刺激を避ける

歯を削った後は一時的に神経が過敏になり、しみたり痛みが生じたりしやすくなります。特に、熱い飲食物や冷たい飲食物、硬い食べ物などは患部への刺激となるため、避けたほうがよいでしょう。

症状が落ち着くまでにかかる時間には個人差がありますが、数日程度で気にならなくなることがほとんどです。日を追うごとに痛みが酷くなる場合には、我慢せず早めにクリニックへご相談ください。

痛み止めを服用する

痛みが続いているがすぐには受診できないという場合には、痛み止めを使用してもかまいません。服用する際は用法・用量を守り、長期にわたって使用し続けることは避けましょう。

ナイトガードを装着する

歯ぎしりや食いしばりによって患部に負荷がかかると痛みの原因となります。特に、就寝中は無意識に歯ぎしりや食いしばりを行うことを避けるために、ナイトガードを使用するとよいでしょう。

歯ぎしりや食いしばりで悩んでいる方や、ナイトガードの作製について詳しく知りたい方は、お気軽にクリニックへご相談ください。

早めにクリニックへ相談する

セラミック治療を施した箇所に何らかの症状が出た場合、その原因を明らかにして対処する必要があります。例え痛みが治まったとしても再び痛んだり、症状が悪化したりする可能性も考えられるため、できるだけ早めにクリニックを受診することが大切です。

セラミック治療後のケア方法

セラミック治療後のケア方法の一つ歯科医で定期検診を受けるイメージ

セラミックのインレーやクラウンを施した後は、以下の3点に気を付けて過ごしましょう。

口腔ケアを丁寧に行う

セラミックそのものは人工物ですので、虫歯になることはありません。

しかし、インレーやクラウンの内部で二次カリエスが生じた場合には、セラミックが早期に寿命を迎える可能性が考えられます。そのため、毎日の口腔ケアを丁寧に行うことを心がけましょう。

必要に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを使用してください。細かい部分まで徹底的に汚れを取り除くつもりで、セルフケアを行うことが大切です。

「しっかり磨けているか不安」「どのようにブラッシングすればよいか分からない」という方は、クリニックでブラッシング指導を受けるようにしましょう。

歯ぎしりや食いしばりを改善する

陶材は衝撃によって欠けたり割れたりしやすいため、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合には破損のリスクが高まります。気付かないうちにクラウンやインレーが割れたり欠けたりした場合には、しみたり痛みが出たりすることも考えられるでしょう。

セラミック治療後のトラブルを防ぐためにも、このような習慣は早めに改善することが重要です。

ストレスや疲労、睡眠不足などは歯ぎしりや食いしばりを誘発する原因となることが分かっています。リラクゼーションや適度な運動などを取り入れて、ストレスや疲れを溜め込まない工夫も必要です。

定期的にクリニックを受診する

陶材のインレーやクラウンは耐久性が高く、寿命が長いといわれていますが、長持ちさせるためには適切なメンテナンスが必要不可欠です。詰め物や被せ物自体のチェックはもちろんですが、定期的に虫歯や歯周病の有無を確認することも重要です。

人工物が虫歯になることはありませんが、二次カリエスや歯周病などが進行すれば歯を失うリスクも考えられます。トラブルなくセラミックを維持し続けるためにも、定期検診は必ず受けるようにしましょう。

なお、定期検診ではクリーニングやブラッシング指導なども受けられます。クリニックでは歯科相談なども受け付けていますので、お口のことについて気になることがあれば、どのようなことでもご相談ください。

まとめ

セラミック治療をして快適に食事をする女性

セラミック治療を受けて間もない時期や一定期間が経過した後に、治療箇所がしみたり痛んだりすることがあります。痛みの原因としては、二次カリエスや知覚過敏、インレーやクラウンの破損などさまざまなケースが考えられます。

忙しくてすぐに受診するのが難しいという方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合には、患部の刺激を与えないように注意したり痛み止めを服用したりして様子をみましょう。

しばらくして痛みが落ち着いた場合でも、定期的にクリニックでチェックを受けておくと安心です。

セラミック治療を検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。

当院では、一般歯科や予防歯科、矯正治療、ホワイトニング、マタニティー歯科など、さまざまな分野に力を入れています。ホームページはこちらご予約・お問い合わせもお待ちしております。