インプラントに保証はある?保証を受けるための条件と保証期間!


こんにちは。東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックです。

インプラントの保証イメージ

高額なインプラント治療だからこそ、何かあったら治療がやり直しになるのではないかと心配で踏み切れないという方もいるかもしれません。インプラントに保証制度があれば、インプラントを前向きに検討できるでしょう。

本記事ではイ、ンプラントに保証があるのかどうかについてくわしく解説します。

インプラントに保証はある?

インプラント治療

結論からお伝えすると、インプラントには保証があります。インプラント体の脱落や破折、上部構造の破損等が原因で再治療が必要になったときに適応されるケースが多いです。

インプラントはさまざまなメーカーから出ていますが、すべてのメーカーが保証を設けています。

ただし、メーカーによって保証の条件や期間は異なります。また、インプラントはインプラント体・アバットメント・人工歯の3つの部品で構成されていますが、メーカーによっては保証の対象となる部品を限定していることもあります。

インプラント治療を受ける前に、あらかじめメーカーや歯科医院の保証制度を知っておく必要があるでしょう。

インプラントの保証を受けるための条件とは?

インプラントの保証を受けるための条件イメージ

インプラントの保証は誰でも受けられるものではありません。インプラントの保証を受けるためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

歯科医院によって異なりますが、一般的な条件は以下の通りです。

保証期間内であること

詳しくは後述しますが、インプラントの保証は期間が決まっています。期間内であれば、保証を受けられますが、同じような破損でも期間を過ぎていれば保証が受けられません。

何かトラブルが起きた際は、まずは保証期間内であるかを確認しましょう。

メンテナンスを受けている

メンテナンスを定期的に受けていることを条件としているメーカーや歯科医院が非常に多いです。メンテナンスの頻度は患者さまによって異なりますが、指示された頻度で受けていないと保証の対象外となるでしょう。

日常生活による破損である

日常生活を送っている中での破損が保証対象です。たとえば、わざとインプラントを壊した場合や、交通事故、あるいは自然災害などで逃げている時に予期せぬ強い力がかかってインプラントが壊れたという場合は保証の対象外となることがあります。

医師の指示を守って使っていた

医師の指示を守って使用していたにもかかわらず、インプラントが破損した場合は保証対象となります。

しかし、指示を守れていなかった場合は保証対象外です。医師の指示を守れていなかったケースで多いのが喫煙です。

喫煙は、インプラント周囲炎のリスクを高めたりインプラント体の定着率を下げたりと、インプラントへ悪影響を与えます。喫煙者がインプラント治療をしても1年以内に脱落するリスクが約2倍に上がるとされているのです。

そのため、インプラント治療前、およびインプラント治療後も禁煙を指示する歯科医師が多いです。禁煙を指示されていたにもかかわらず喫煙してインプラントにトラブルが起きた場合は、医師の指示を守れていないと判断され保証対象外となるのです。

インプラントの保証期間はどれくらい?

インプラントの保証期間イメージ

インプラントの保証期間はメーカー・歯科医院によって異なりますが、5~10年程度が一般的です。

ただし、インプラント体・アバットメント・人工歯でそれぞれ保証期間が異なる場合もあります。たとえば、インプラント体は10年保証、人工歯は5年保証というように、部品ごとに期間を設けていることがあります。

ほかにも、10年保証とはするものの、5年経過したら一部自己負担となるケースや、保証するインプラントの本数が決まっているケースもあるため、注意しましょう。

インプラントの保証に関して確認すべきこと

インプラントの保証を受けるための条件イメージ

インプラントの保証についてはあらかじめしっかりと確認しておくことで、いざ保証が必要となったときに落ち着いて対応できるでしょう。ここでは、インプラントの保証制度について説明を受けた場合に確認しておくべき項目についてまとめました。

同じメーカーのインプラントであっても、歯科医院によって保証内容が異なることもあります。以下を参考にしつつ、治療を受ける予定の歯科医院で必ず確認しましょう。

保証範囲

インプラント体・アバットメント・人工歯、どの部分が破損してもすべて保証をするところもあれば、インプラント体のみというところもあります。そのため、どの範囲まで保証の対象になるかは確認しておくべきでしょう。

保証回数

インプラントの保証回数に制限がある場合もあります。保証回数に上限を決めているケース、ある程度の年数が経過すると保証回数に制限がつくケース、無制限で保証があるケースなどさまざまです。

費用

保証費用については、すべて費用を負担するケースが多いですが、一部のみ費用を負担するケースや、保証する金額の上限が設定されているケースもあります。

また、免責金額といって、ある程度の年数が経ったら保証する金額が減ってしまうケースや、有償プランといって何かあったときには無償で治療をするものの、一定期間保証金を支払わなければならないケースもあります。

お金の面は保証を受けるうえで一番重視する方が多いため、費用についてはあらかじめしっかりと確認しておきましょう。

保証開始のタイミング

インプラント治療終了直後から保証が始まることは少ないです。インプラント治療が終了してから数か月後あるいは1年後など、インプラントが顎の骨に定着したタイミングから保証がスタートすることもあります。保証開始のタイミングも必ず確認してください。

インプラントを長く使用するためには

インプラントの定期検診

インプラントの残存率を見てみると、10~15年の生存率は上顎で約90%、下顎で約94%となっています。ほとんどの人が、15年経過してもインプラントの再治療をせずに過ごしていることがわかります。

しかし、誤ったケアをしていたり、日常生活で誤った使い方をしていれば残存率は低下し、早い段階で再治療が必要となるでしょう。インプラントを少しでも長く使用するためには、次のことをおさえておきましょう。

定期的に検診を受ける

インプラント治療後に定期的な検診を受けていない人は、明らかに残存率が低下することが厚労省から報告されています。インプラントを長く使用するために、定期的に検診を受けましょう。

定期的に検診を受けることで、インプラント周囲のトラブルの発生頻度を下げられます。インプラントの寿命を伸ばすことにつながるでしょう。

歯科医師から指定されたタイミングでインプラントの定期検診を受けてください。

禁煙する

インプラントの予後を左右するインプラント周囲炎の発症率を確認すると、喫煙者は非喫煙者に比べて数倍高いです。そのため、インプラントを長く使用したい場合には喫煙が推奨されます。

喫煙が難しいという場合には、節煙など少しずつ喫煙回数を減らすように意識しましょう。

歯磨きを丁寧に行う

インプラント周囲炎の発症を防ぐために毎日の歯磨きは重要です。毎食後の歯磨きをしっかりとおこないましょう。歯間ブラシやフロスもあわせて使用することで、より口の中を清潔に保てます。

気になることがあれば歯科へ相談する

物が噛みにくくなった、インプラントがぐらついている気がするなど、何か違和感があった場合には早めに歯科医師へ相談しましょう。早めに相談すれば、保証の範囲内で対応してもらえるかもしれません。

まとめ

インプラント治療のイメージ

どのメーカーのインプラントを使ってもどの歯科医院で治療を受けても、ほとんどの場合インプラント治療には保証があります。

ただし、保証期間や保証内容はメーカーによって異なるため、必ず自分がインプラント治療をした歯科で内容を確認しましょう。また、保証を受けるためには、歯科で定期検診を受けるなどの条件があります。

もしものときに保証を活用できるように、日頃からインプラントのケアや定期検診を怠らないようにしましょう。

インプラント治療を検討されている方は、東京都世田谷区北沢にある医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニックにご相談ください。